ロッシ2連勝、琢磨8位–インディカー第4戦ロングビーチGP
F1も含めて、歴史と規模でアメリカを代表するストリートレースであるグランプリofロングビーチは、インディアナポリス500マイルに次ぐ人気と知名度を誇り、今年も3日間で18万7000人の大観衆を集めて華やかに開催された。
佐藤琢磨のインディカー初勝利の場としても知られる海辺のストリートコースの一戦は今年、ACURAが新しい冠スポンサーとなって第45回目を迎え、ポールポジションからスタートしたアンドレッティ・オートスポートのアレクサンダー・ロッシが、予選2番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)を抑えてシーズン初、昨年に続いてロングビーチを連勝した。連続優勝は、1997-1998年のアレックス・ザナルディ以来。
ロッシは、「チームが用意してくれたマシンが本当にすばらしく、アンドレッティ・オートスポートにとっての200勝目を飾ることができました。レースを完全に支配下に置く圧倒的なパフォーマンスで、ビッグイベントで優勝できました。記念すべき優勝にふさわしい勝ち方ができ、最高の気分です」こと喜びを語った。
8番手グリッドかちスタートした佐藤琢磨は、そのままの順位でゴール。厳しいレースを振り返った。
「厳しいレースでした。8番グリッドからスタートし、最初の2スティントではシモン(パジェノー)とのバトルになりました。2回目のピットタイミングをずらすことで彼の前に出ることをトライしたのですが、逆にウィル(パワー)に先行を許すことになりました」
「フルコースコーションがスタート直後しかなく、マシンのバランスを向上させるよう奮闘しましたが、ボクたちのマシンはソフトタイヤでのバランスがよくなかったので、最後のスティントではハードタイヤを選ばざるを得ませんでした」
「この後、インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースとオーバルコースでテストを行います。1カ月の間インディアナポリスで過ごす“マンス・オブ・メイ”は、インディカーにとって本当にエキサイティングなものになります。ここまでのいい流れを持続していいテストを行い、いい結果につながっていくことと期待しています」
次戦は4月29日にインディアナポリス・モーター・スポードウェイのロードコースで開催される。
◆NTTインディカー第4戦決勝トップ
1. アレクサンダー・ロッシ H
2. ジョセフ・ニューガーデン C
3. スコット・ディクソン H
4. グラハム・レイホール H
5. ライアン・ハンターレイ H
6. シモン・パジェノー C
7. ウィル・パワー C
8. 佐藤琢磨 H
9. ジェイムス・ヒンチクリフ H
10. フェリックス・ローゼンクヴィスト H
※H=ホンダ/C=シボレ
【STINGER】
photo by Honda/INDYCAR