シモン・パジェノー、見事なオーバーテイクで雨のインディGPに勝つ!!
インディ500の前哨戦として、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのオーバル半分とインフィールドを使うコースで行なわれたインディ・グランプリは、終盤を雨に祟られるスペクタクルな闘いとなり、残り2周のところで、シボレー・エンジンシモン・パジェノーが、トップのベテラン、ホンダ・ユーザーのスコット・ディクソンを豪快にパスしてトップを奪ってそのまま優勝した。
序盤は、ポールポジションのフェリックス・ローゼンクヴィストがレースを引っ張ったが、85周レースの残り20周を切ったころから激しい雨がインディアナポリスを襲い、スピン続出。
セフティカーが出動する混乱の中で、5回チャンピオンを奪っているディクソンが、巧さを見せてトップを奪って終盤を迎えたが、残り17周ころからシモン・パジェノーがジリジリとポジションをを上げ、ラスト5周でディクソンに追いつき、残り2周で勝負をかけてパスして感激のインディカー6勝目を飾った。
佐藤琢磨は、11番手からスタートして、1コーナーで混乱に阻まれて16番手に下がったが、その後、順調に追い上げて一時は、タイヤ交換のタイミングで2番手までポジションを上げたが、レインタイヤに交換した後にスピンを喫して後退、15位でゴールした。
次のインディカーは、天王山のインディ500。明日、14日からプラクティスが始まり、今月最終週の26日に決勝レースが行なわれる。
◆2019NTTインディカー第5戦インディGPトップ10
1. シモン・パジェノー C
2. スコット・ディクソン H
3. ジャック・ハーベイ H
4. マティウス・リースト C
5. スペンサー・ピゴット C6. エド・ジョーンズ H7. ウィル・パワー C8. フェリックス・ローゼンクヴィスト
9. グラハム・レイホール H
10. サンティノ・フェルッチ H
15. 佐藤琢磨 H
[STINGER]山口正己
photo by Honda