レース巧者関口、混沌のレースを牛耳る!!
スーパーフォーミュラ第2戦が九州のオートポリスで行われ、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がレースをうまくコントロールして、シーズン初勝利、ソフトタイヤでスタートする作戦を的中させ、後続より2秒ほど早いランプタイムでグイグイと順位を上げて国本雄資(KONDO RACING)を豪快にパスし、スーパーフォーミュラ6勝目を飾った。
土曜日の雨で延期になった予選が午前中のウェットコンディションで行なわれ、アルティム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM)がクラッシュ、平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がコースオフなど赤旗が3度出される荒れた展開の国本雄資がポールポジションを獲得した。
14時にスタートした54周のレースは、ウェットパッチが残る路面コンディションながら、快晴の下で行なわれ、16番手スタートの関口雄飛が、速さと巧さを見せて優勝した。2位の山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION)も18番グリッドから、3位の大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)も11番グリッドからのスタートで、それぞれ巧さを見せたレースだった。
スタートで国本雄資を追い回した坪井翔、終盤、タイヤ交換を引っ張ってトップを走って4位に食い込んだ牧野任祐、アレックス・パロウなど、ニューカマーの活躍も注目された。
関口雄飛のコメント
「ソフトタイヤでスタートしたのでセーフティカーには入って欲しくなかったですが、入ってしまいました。同じ作戦を採った3台のうちのトップにならないと絶対に優勝はないので、仲のいい国本選手だけれど、プロとして徹底的に戦うという気持ちで攻めてパスしました」
「首位に立ってからはもちろん、ピットに入らなければならないので、ギャップを広げることを目指してました。朝の予選で全く実力を出せないまま16番手と後方グリッドになってしまって落ち込みましたが、自分を信じて、絶対に諦めず優勝するという気持ちで戦ってきたので、実現できて嬉しいです」
◆全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦結果
1. 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL(T)
2. 1 山本 尚貴 DOCOMO TEAM DANDELION RACING(H)
3. 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS(T)
4. 65 牧野任祐 TCS NAKAJIMA RACING(H)
5. 5 福住仁嶺 DOCOMO TEAM DANDELION RACING(H)
6. 64 アレックス・パロウ TCS NAKAJIMA RACING(H)
7. 3 山下 健太 KONDO RACING(T)
8. 37 ニック・キャシディ VANTELIN TEAM TOM’S (T)
9. 38 石浦宏明 JMS P. MU/CERUMO・INGING(T)
10. 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG(T)
11. 50 ルーカス・アウアー B-Max Racing with motopark(H)
12. 39 坪井翔 JMS P. MU/CERUMO・INGING(T)
13. 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S (T)
14. 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL(T)
15. 17 塚越 広大 REAL RACING(T)
16. 4 国本 雄資 KONDO RACING(T)
17. 51 ハリソン・ニューウェイ B-Max Racing with motopark(H)
18. 16 野尻智紀 TEAM MUGEN(H)
19. 15 ダニエル・ティクトゥム TEAM MUGEN(H)
20. 7 アルティム・マルケロフ UOMO SUNOCO TEAM LEMANS(T)
◆ドライバーズポイント(第2戦終了時)
1. 山本尚貴(H) 16
2. ニック・キャシディ(T) 11
3. 関口雄飛(T) 10
4. 山下健太(T) 8
5. 大嶋和也(T) 6
※T=トヨタ / H=ホンダ
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photo by JRP