山本尚貴逃げ切り通算7勝目–スーパーフォーミュラ第3戦菅生決勝
スーパーフォーミュラ第3戦がスポーツランド菅生で行なわれ、山本尚貴が優勝した。
魔物が棲むといわれる菅生には珍しく、何事もなく終盤に入ったところで、やはり菅生らしい展開になった。68周レースの残り13周からセフティカー2回。まず、早々にタイヤ交換を済ませてトップ争いの権利があった野尻智紀が、2位のルーカス・アウワーをパスしようとして1コーナーでスピン。そこで出されたセフティカーが開けたタイミングで、坪井翔がヘアピン立ち上がりでスピン、再びセフティカーが入り、残り3周の超スプリントレースになった。
セフティカーが明けたところで山本尚貴は巧みに逃げの体制に入り、可夢偉が強引にアウワーをアウトからパス。アウワーが辛くも後続の追撃を振り切って3番手でゴールした。
優勝の山本尚貴は、「速い者が勝ち抜くのがこのレース(スーパーフォーミュラ)の神髄と思います。新チームで初めて勝てて、安心しています」と喜びを語り、村田監督も「フォーミュラカーは、駆け引きではなくて速さで勝つ、ということが大切なので、それをやってくれて感謝しています」とコメントした。
◆スーパーフォーミュラ第4戦決勝トップ10
1. 山本尚貴 H
2. 小林可夢偉 T
3. ルーカス・アウワー H
4. ニック・キャシディー T
5. アレックス・パロウ H
6. 福住仁嶺 H
7. 山下健太 T
8. 石浦宏明 T
9. 国本雄資 T
10. 塚越広大 H
H=ホンダ / T=トヨタ
【STINGER】
photo by JRP