最終ラップにギュンター逆転優勝!!
フォーミュラE2019-2020第3戦がサンティアゴで予選/決勝を行ない最後の土壇場で終盤2位に交代していたマッシミリアーニ・ギュンターが、ダ・コスタを逆転して優勝した。
予選では、ジャガー・レーシングのミッチ・エバンスがBMWのマッシミリアーニ・ギュンターを大きく突き放すポールポジション、唯一F1ウィナー経験者のフィリッペ・マッサが4番手からスタートし、24台の注目のバトルがスタートした。
3番手スタートのパスカル・ウェーレインが2番手にポジションを上げ、8番手グリッドのストフェル・ヴァンドーンが7番手に進出してレースが始まり、後方では1周目から接触事故が起き、シムスがとばっちりでマシンにダメージを負った。
フィリッペ・マッサは6番手に順位を落として2周目、ロッテラーがシムスをつついてハーススピン、シムスも負けじと当て返す展開。
その後も、接触が相次ぎ、フルコースイエローを挟んで荒れたレースが続き、中盤、ギュンターがエバンスを交わしてトップに立ち、同じころチャンピオンのディ・グラッシが接触で壊れたノーズでフロントタイヤを痛めてピットイン/リタイア。その後、ダ・コスタもエバンスをオーバーテイク、ギュンターの背後から温存したバッテリーでプレッシャをかけ続け、残り2分30秒+1周のところで、強引に当てながら前に出たが、最終ラップにギュンターが最後のパワーを振り絞ってダ・コスタからトップを奪い返して、BMWが2戦連続のチェッカードフラッグを受けた。
途中、F1で11勝しているベテランのマッサと、F1予備軍最前線のニック・デ・ブリースのバトルや、22番手スタートのディ・グラッシのオーバーテイク祭りなど見どころもあったが、今回もぶつけ合いの様相があちこちで露顕して、まだまだ発展途上であることが証明されるレースだった。
【STINGER】
photo by FormulaE