勝利を逸したトヨタ陣営のコメント–WRC開幕戦ラリー・モンテカルロ
3日目まで1-2を形成し、強さをみせていたTOYOTA GAZOO Racingの牙城が最終日に崩れた。伝統のラリー・モンテカルロを制したのは、ヒュンダイのティリエー・ヌービル。ヤリスWRCのトヨタ勢は、下唇をかみつつ、僅差で最終ステージまで続いた闘いの結果をプラス思考でとらえるコメントを寄せた。
◆トミ・マキネン・チーム代表
「優勝を逃し少し残念に思いますが、我々は常に学んでおり、今朝はドライバー達がクルマに完璧なフィーリングを感じることができ出、セットアップを変更して速さを取り戻しました。WRC最高峰の戦いは、シビアです。セバスチャンとエルフィンが表彰台に立っただけでなく、初めてトップカテゴリーに挑んだカッレも5位でフィニッシュするなど、新たなドライバー体制で臨んだ最初のラリーで素晴らしい結果を残すことができたと思います」
◆セバスチャン・オジエ(2位)
「ポジティブな結果にとても満足しています。もちろん、さらに良いリザルトを期待していましたし、チームに勝利をもたらしたかったのは事実ですが、新しい環境に適応する事は常に大きな挑戦であり、難しいラリーではなおさらなので、素直に喜ぶべきでしょう。週末を通して、自分が快適に感じられる領域を越えないように走り。優勝には届きませんでしたが、選手権を考えると22ポイントを獲得できたのは上々。ラリー中はクルマのフィーリングがとても良く感じられる時もあれば、十分な自信を得られず限界まで攻め切れない時もありましたが、ポテンシャルは十分に感じ、運転を楽しく感じられたので、もう少し時間が経てば、一緒に素晴らしい結果を掴む事ができるはずです」
◆エルフィン・エバンス(3位)
「勝てるポテンシャルがあったので、少し失望しています。ラリーをリードすれば自然と期待も高まり、優勝を狙いたくなるので、今は辛い気持ちです。とはいえ、全体的にはポジティブな週末でした。残念ながら、今日はフィーリングがあまり良くなく、一生懸命プッシュしましたが、総てのコーナーを攻め切ることができずにタイムを失うことに繋がりました。学ぶべきことはまだありますが、全体的には悪くないスタートになったと思いま」
豊田章男チーム総代表
「2020年のWRCシーズンは、日本開催もあります。TOYOTA GAZOO Racing、8人の新たなドライバー/コ・ドライバーを迎えて新シーズンをスタートで、全4台のヤリスが完走を果たせたことを先ずは嬉しく思います」
「しかし、先日の体制発表のステージ裏では、この新たなドライバー達とも「We 時間ate to lo秒e」の合言葉を確認しあっていました。私も含め、みんなの心にも、悔しさが残った開幕戦でもあったと思います。今年のチームは“誰もが勝ちを狙える”チームです。次戦以降も常に表彰台の高いところを目指し、ヤリスをもっと強いクルマにし続けていきましょう。ファンの皆さま、今シーズンも応援よろしくお願いいたします」
STINGER
TOYOTA GAZOO Racing