青木拓磨、ヨコハマ・チャレンジで殊勲の表彰台
チェアウォーカーの⻘⽊拓磨が、チーム横浜チャレンジとして15日⼟曜⽇にメキシコシティのオートドロモ・エルマノス・ロドリゲスで開催されたJAGUAR I-PACE eTROPHYに参戦、見事表彰台を獲得。国際EVレースで初めて表彰台に乗った障害を持ったドライバーとして、そして初めての日本人として、25 分+1 ラップのレースで、総合5位プロクラス3位の表彰台を獲得、その名前を轟かせた。
手だけで操作できるように改造された⾞両を、初めてのサーキットでドライブする⻘⽊拓磨は、経験豊富なドライバーたちに混じって素晴らしいリザルトを残し、2009年のダカール・ラリーから2019年のルマン24時間耐久レースまで、国際舞台を戦ってきた青木拓磨は、新たな時代を切り開いた。
スロットルとブレーキを左⼿で、右⼿でステアリングを操作する。ステアリング近くに装着されたレバーは、直接ペダルに繋がっているが、⼤きな⼒がないと作動しない。拓磨は上半身を鍛え、通常は足で行なうブレーキングを⼿で完璧にこなした。
⼟曜⽇ワンデイのePRIXのメインレースはformulaE。そのフリー走行1のクラッシュでセフティバリアが破損し修復が⾏われたが、さらに路⾯が剥がれる事態が発⽣、eTROPHYの予選はキャンセルされ、グリッドは⾦曜⽇のフリー走行の結果で決まり、拓磨は11番⼿グリッドからスタートした。
レースでは、スタート直後に2台をパス、さらに上位によじ登って総合5位を確保、初レースでポディウムという偉業を達成することとなった。
⻘⽊拓磨
「今回のこの素晴らしいリザルトは、うしろのグリッドからスタートしただけに本当に嬉しいです。今回は初めてこのレースに臨むこととなり、EVのレースもこのサーキットも初めてでしたが、チーム横浜チャレンジのスタッフに助けられ、初物尽くしを乗り越えることができました。ボクが運転できるようにしてくれただけでなく、トップを狙えるクルマに仕上げてくれたSVO、グイドシンプレックス、そしてMスポーツに、⼤変に感謝しています」
青木拓磨は、今年、JAGUAR I-PACE eTROPHYシリーズを闘うことになっており、早くも注目ドライバーとして脚光を浴びている。
[STINGER]山口正己
photo by チーム・ヨコハマ・チャレンジ