スーパーGT合同テスト初日、牧野組最速!!
6月27日、曇り空だが30度近い蒸し暑さの富士スピードウェイに、43台の参加車を集めて、スーパーGTの公式テストが行なわれた。午前と午後に分かれたセッションで、GT500はRAYBRIG NSX-GTの牧野、GT300はModulo KENWOOD NSX GT3のパーソンズがトップタイムを記録した。
GT500は、終了間際に、RAYBRIG NSX-GTとau TOM’S GR Supraが好アタックを見せ、1-2に。3番手に、注目のベテラン武藤英紀とスーパーGT初参戦の笹原右京のRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GTが食い込んみ、GT300はModulo KENWOOD NSX GT3がグッドスマイル 初音ミク AMGを最後に逆転する見せ場を創り、拮抗した上位争いが展開した。
GT500クラス・トップタイム/牧野任祐(RAYBRIG NSX-GT)
「公式テスト岡山では決していい調子だったわけではなかったけれど、インターバルの間に今回の富士に向けてしっかり準備してきたことが、今のところうまく機能しているように感じます」
「最後のアタックもトップタイムにはなりましたが、正直、セットが決まったわけではなく、『悪い調子ではなかったのかな』と思っています」
「ここまでの3カ月は本当に長くて、午前に乗り込んだときは『SUPER GTってこんなに速かったっけ?』と感じました。そんな状況から、午後もたくさん走らせてもらったので、いい一日になったと思います」
「明日は雨もあるようですが、テストメニューもたくさんあるので、しっかり開幕戦に向けてやれることをやって、優勝して開幕ダッシュを決められるようにがんばっていきたいと思います」
GT500クラス・Supra勢トップタイム(総合2位)/サッシャ・フェネストラズ(au TOM’S GR Supra)
「クルマはすごくいいフィーリングだよ。それに3カ月ぶりにコクピットに戻れて本当にうれしいね。今朝の最初の5〜6周は、『すごく楽しい!』と感じたね」
「もちろん、たくさんのことも学んだし、午後はロングランもトライして、GT300クラスとの混走の走り方を学ぶことができた」
「それに最後は、もちろんテストではあるけれど、ドライコンディションでこうしていいタイムを記録することができてうれしいよ」
「もちろん開幕戦は勝ちたいけれど、今年は安定していい成績を残すことが目標。今年はボクにとって初めてのシーズンだし、しっかり学びながらポイントを重ねていきたいね」
GT500・GT-R勢トップ(総合9位)/ヤン・マーデンボロー(リアライズコーポレーション ADVAN GT-R)
「岡山の公式から3カ月ぶりのテストだったので、いろんなことを試す一日になったよ。トラブルもあったけれど、いいテスト初日になったと思う。それにGT-Rのなかでトップタイムでね。開幕戦に向けてたくさんやることはあるけれど、大きな進歩を確認することができた」
「今回、100Rからヘアピンにかけて路面が改修されていて、クルマのバランスが変わっていたことも確認できたし、しっかり合わせることができたのは良かったと思う。明日も引き続きしっかりと仕事をこなしていきたいね」
GT300クラス・トップタイム/ジェイク・パーソンズ(34 Modulo KENWOOD NSX GT3)
「今年初めてドライコンディションで1日走ることができたから、バランスを確認したり、ニュータイヤを試したりといろいろなトライができた。一日を通じてたくさんのことを学べたね」
「最後のセッションでは安心してプッシュすることができたし、トップタイムで終わることができて本当に嬉しいよ。チームにとっても初のトップタイムだったのでなおさら!! 『ミンナキョウハイイカンジデシタ!』。明日もステップ・バイ・ステップでセッティングを煮詰めていきたい」
【STINGER】
photo by GTA