新人パロウ、インディカーに衝撃!!
ウィスコンシン州エルクハートレイクで行なわれた2020インディカー第3戦で、23歳のスペイン人、日本のスーパーフォーミュラ、スーパーGTでの活躍したアレックス・パロウが、インディカー3戦目とは思えない素晴しいレースを見せ、アメリカをビックリさせた。
第3戦では、わずか75分のプラクティスで、デイルコイン・レーシング・チーム・郷の新人は、予選14番手から、コースを完全にマスターする活躍を見せ、レース1を3位でゴールした。
「それはボクたちにとって素晴らしいレースでした」と55ラップを走りきったパロウ。
「今日は大変な1日でした。ロード・アメリカを走るのが初めてだったので、フリープラクティス/予選/レースの1デイイベントは大忙し」
「幸い本当に強いクルマを持っていて、最初の2ラップで何台か追い抜くことができ、その後、クリーンエアでオーバーテイクのペースがありました。最初の2回ピットストップでいくつかポジションを失ったけれど、最後のピットストップはみんなが素晴らしく、P4でレースに戻りました」
特筆すべきは、パロウのリスタートの上手さ、特に、残り8周の最後のフルコースコーションからのグリーンフラッグでパロウは、大胆な動きでライアン・ハンターレイを軽々とパスして3位にポジションを上げ、2位のウィル・パワーに照準を合わせた。結局パワーの前に出ることはできなかったが、ごぼう抜きの走りでインディカーの全員に強烈なインパクトを与えた。
「初めてのコースで、75分の練習時間しかないのは本当に大変でした。3位でゴールできたことは、ボクにとっても自信になりました。クルーも一体感があり、クルマは本当に強力でした」
これまで、難易度の高いロードアメリカで、新人が表彰台にたったことはない。
次のレース2は、ダブルヘッダーとして日曜日正午(日本時間翌13日午前1時)にスタートする。
また、5日後には、これも経験のないショートオーバルのレースが、アイオワ・スピードウェイで、金曜日と土曜日の夜のダブルヘッダーで経験する。
「日曜日は興味深い日になるだろうし、アイオワ州も厳しい日になるだろうけれど、楽しみたいと思います」
【STINGER】
photo by INDYCAR