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青木拓磨善戦のジャガーI-PACE eトロフィー最終戦

9日連続で7レースを行なう強行軍のフォーミュラEのサポートレースとして行なわれるジャガーI-PACE eトロフィーが、8月13日にシーズンのしめくりを迎えた。会場は、ドイツのベルリン 公道コース。

メキシコに続く表彰台を目指す青木拓磨は、これまでより走りをスムーズにして、予選で 0.3秒の差で7番手。途中でゼッケン1と軽い接触があり、レースコントロールが調査に入ったがお咎めはなしで、セッション終了後に相手側が謝罪に来た。

曇天だが気温28度とむし熱いコンディションで、7番手グリッドからスタートした琢磨は、1コーナーから続く区間で絶妙のポジショニングで5位に浮上。前後ともにダンゴ状態の中で抜き返され、5周目に7位。抜かれた直後にアタックモードを使ったが、徐々に離されてしまう。

その後、前後のライバルが大きく離れたため、淡々と周回をこなした。13周目に小雨がコースに落ちたが、路面が濡れるほどではない中で、前走車よりペースはタクマが上だが、タイヤを壁に当てて痛めていたこともあり、ポジションを上げることができないまま、17周目のチェッカーを7位で受けた。リザルトには反映されなかったが、スタート直後にタクマが見せた走りは素晴らしい見せ場となった。

今回約2週間のベルリン滞在中、琢磨を含む大会関係者は、パドック以外はホテルに缶詰となり、5日毎のPCR検査を義務づけられ、様々な非日常のリズムの中でレースを戦った。海外での隔離生活の合間にレースをするというのは大きなストレスの中で、琢磨は42点のシリーズポイントを獲得し、Proクラス6位でシーズンを終えた。

青木拓磨
「ポジションを上げたあと、タイヤを壁に当ててしまったために順位を上げることができませんでしたが、今日のレースは面白かったです」

「今回を通じて、このクルマは走らせ方がとても特殊だということで、今後の自分のノウハウとして大きな経験になりました」

「この結果が、少しでもFormula e横浜招致に寄与できていたら嬉しいです。参加のチャンスを与えてくれたメルコ・リゾーツ、ジャガー・ランドローバーと横浜の商店街のみなさんに感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました」

フェリー・スピーケルマン監督
「今日は大変な日でした。タクマはポジションをスタート直後の 1 コーナーの外側から一気に2つ順位を上げました。バランスのとれた走りで素晴しい見せ場を作ってくれて、とてもハッピーです」

「私たちは、このレースを行うことを可能にしてくれた Melco、Jaguar、FIA、Formula e とベルリン市に感謝をします。タクマはどんな時でもネバーギブアップという姿を私たちに見せてくれました。応援をしていただいた全ての皆様に感謝します」

text by TEAM YOKOHAMA CHALLENGE 事務
photo by formula E

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