坪井翔、スーパーフォーミュラ初優勝!!
2020年全日本スーパーフォーミュラ第2戦が9月26日に岡山国際サーキットで決勝レースを行ない、JMS P.MU/CERUMO・INGINGの坪井翔が、石浦宏明とニック・キャシディを従えてスーパーフォーミュラ初優勝を飾った。
坪井は、8番グリッドからスタートして優勝、チームメイトの石浦宏明が2位で、セルモ・インギングがチームは初の1-2フィニッシュとなった。
1週間前にルマン24時間レースに出場した中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、山下健太(KONDO RACING)の3名は、帰国から2週間経過していないということで参戦が認められず、中嶋の代わりに宮田莉朋、可夢偉のマシンに中山雄一、山下は阪口晴南にステアリングを譲った。
平川が開幕戦に続き2戦連続のポールポジションを獲得、ルーキーの宮田がフロントローにならび、坪井はアタック中にクラッシュを喫して8番手グリッドからのスタート。
レースは、フォーメーションラップ中に、阪口がクラッシュして仕切り直しとなり、1周減算の50周で争われた。
スタートでは、ポールポジションの平川がトップをキープ、2番手の宮田はやや出遅れ、後続勢と並んで1コーナーに侵入したが、3番手のフェネストラズが他車と接触しコースオフしてレースを終え、セーフティカーが導入された。
坪井はここで2位にポジションを上げ、石浦-キャシディと続いた。7周にレース再開。タイヤ交換でタイムロスをした平川が坪井の前でコースへと復帰するが、既にタイヤが暖まった坪井が攻略。
石浦、キャシディ、国本がピットインを遅らせ、石浦が30周で、キャシディがゴールまで2周の48周でピットイン。ファイナルラップにファステストラップを更新する速さを見せたが石浦に届かず、坪井がスーパーフォーミュラ参戦2年目にして念願の初優勝を飾った。
「最高の気分です」と坪井翔。
「開幕戦のもてぎでは決勝を一周も走れず、今日も予選のクラッシュ。チームに迷惑をかける状況が続いていたので、本当にこの優勝は嬉しいです」
「1コーナーで、自分のいた位置がすごく運が良く、アクシデントに巻き込まれず2番手になれたのが今日のハイライトです。今日は沢山の方にレースを見てもらえて、その前で優勝することができて、本当に良かったと思います。この流れをキープして、チャンピオンシップに絡んでいけるように頑張りたいです」
全日本スーパーフォーミュラ第2戦結果
1. 坪井 翔 JMS P.MU/CERUMO・INGING
2. 石浦 宏明 JMS P.MU/CERUMO・INGING 782
3. ニック・キャシディ VANTELIN TEAM TOM’S
4. 平川 亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
5. 関口 雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
6. 山本 尚貴 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
7. 国本 雄資 carrozzeria Team KCMG
8. 福住 仁嶺 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
9. 宮田 莉朋 VANTELIN TEAM TOM’S
10.野尻 智紀 TEAM MUGEN
11. 中山 雄一 carrozzeria Team KCMG
12. 塚越 広大 ThreeBond Drago CORSE
13. 笹原 右京 TEAM MUGEN
14. 高星 明誠 Buzz Racing with B-Max
15. 大湯 都史樹 TCS NAKAJIMA RACING
16. 大嶋 和也 ROOKIE Racing
—-以下リタイア
サッシャ・フェネストラズ KONDO RACING
牧野 任祐 TCS NAKAJIMA RACING
阪口 晴南 KONDO RACING
【STINGER】
photo by JRP