TS050 HYBRID、ラストレースで1-2フィニッシュ
WEC2019-2020第8戦バーレーン8時間決勝が14日土曜日にバーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の今季最終戦となる第8戦バーレーン8時間レースが行われ、過去2回、ルマン24時間レースで苦渋を味わった7号車が、トヨタ・ガズー・レーシングのTS050 HYBRID7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス)が優勝して2019-2020年シーズンのWECドライバーズチャンピオンを獲得。8号車も2位に入り、TS050 HYBRIDのラストレースを1-2フィニッシュで締めくくった。
2016年にデビューしたTS050 HYBRIDは、延べ11人のドライバーにより34戦を戦い、ル・マン3連覇を含むWEC戦19勝と16のポールポジション、15のファステストラップを記録しました。
ハイパーカーに移行する200-2021シーズンは、2021年3月19日にセブリング1000マイルレースから始まる。
村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
「マイク、可夢偉、そしてホセ、世界チャンピオンおめでとう! 耐久レースはチームでの戦いであり、今季の彼らのパフォーマンスはチャンピオンに相応しいものでしたし、彼らのチームスピリットとここまで戦い抜いた姿勢を誇らしく思います。また、新型コロナウイルス感染症で世界的に自粛制限などがある中、大変な努力でシーズンを全うしてくれたWECの主催者、関係の皆様、そして応援し続けてくれたファンの皆様に心より感謝しております」
「LMP1の時代とTS050 HYBRIDにとって最後のレースは、大変感慨深いものでした。この8シーズンの間、様々な想い出があり、興奮冷めやらぬレースや素晴らしいライバル、そして最高のクルマたちを思い出します。この期間、WECの一員として携われたことに改めて感謝するとともに、新たなハイパーカーの時代もファンの皆様に素晴らしいレースを見せられるよう尽力いたしますので、引き続きご期待ください」
小林可夢偉
「日本、そしてドイツのケルン(TGR-Europe拠点)からサポートしてくれた総ての人々に感謝します。2016年からTS050 HYBRIDの開発のために本当にハードワークを続けてくれたことは、最高の車とともに素晴らしい想い出になります」
「チームはル・マン3連覇し、我々は7号車とともに世界チャンピオンを獲得しました。これ以上の結果は望めないでしょう。しかし、これはドライバーだけで成し遂げられた記録ではありません。メカニック、エンジニアやこのプロジェクトに携わった全ての皆さまのおかげです。本当にありがとうございました」
中嶋一貴
「7号車のみんな、チャンピオン獲得おめでとう。彼らはシーズンを通して素晴らしい走りを見せ、タイトルにふさわしい戦いぶりでした。我々もル・マンで勝ちましたし、良いシーズンでしたが、この最終戦バーレーンではサクセス・ハンディキャップに苦戦しました。一時は接近して面白いレースにもなりましたし、良い戦いでした。また、シーズンを通して素晴らしい仕事をしてくれたメカニックやエンジニアにも感謝します。今はハイパーカーを初ドライブするのが楽しみです」
WEC第8戦バーレーン8時間総合トップ5
1. マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス トヨタTS050 HYBRID
2. セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンダン・ハートレー トヨタ TS050 HYBRID
3. ホー・ピン・タン/ガブリエル・オーブリ/ウィル・スティーブンス オレカ07-Gibson
4. ロベルト・ゴンザレス/アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ/アンソニー・デビッドソン オレカ07-Gibson
5. フリッツ・ヴァン・イアード/ギド・ヴァン・デル・ガルデ/ニック・デ・フリース/オレカ07-Gibson
【STINGER】
photo by GAZOO RACING