スーパーGT壮絶バトルで幕開け!! 山下/大嶋スープラに栄冠!!
2021スーパーGT開幕戦『2021 AUTOBACS SUPER GT 第1戦–たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km RACE』決勝が11日日曜日に好天の岡山国際サーキットで行なわれ、制限下の観客が見守る中で、山下健太/大嶋和也組のENEOS X PRIME GR Supraが、執拗に食い下がった坪井翔/関口雄飛のau TOM’S GR Supraの追撃を振力って優勝した。
レースは、ポールポジションのKeePer TOM’S GR Supra(阪口晴南)がダッシュし、ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也)をはじめ4台のスープラが上位を堅持。予選12位スタートのMOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)が6周で6位に躍進してレースが進んだ。
レース終盤、コース脇にストップする車両が出たところでレースの流れが大きく変わる。セーフティカー導入を予想した多くのマシンがピットイン。GR Supra勢の先行は変わらなかったが、トップが14号車(山下健太)に代わり、37号車(平川亮)は首位から4番手に後退。au TOM’S GR Supra(坪井翔)が2位に浮上、山下と坪井のサイドbyサイドが勃発。壮絶なバトルが始まる。
山下は坪井の執拗なアタックを巧みなブロックで交わし続け、残り1周のヘアピンコーナーで果敢にインを突いた坪井がオーバーラン!! ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)が栄冠を勝ち取った。
Honda NSX-GT勢の最上位はAstemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)の5位、GT-R勢の最上位はNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)の9位だった。
■優勝選手コメント
大嶋和也「僕が乗った前半はクルマのフィーリングが良くて、最後までタイヤもタレなかった。ペースはこちらが(トップより)速かったけれど、抜くチャンスがなくて。でも真後ろについていって、あとはピットワークとヤマケン(山下健太)に任せようと。まだゼロから始めたチーム(2年目の今季は体制変更)ですので、まさか初戦でこんなすごい仕事をしてくれるとは思いませんでした。本当に彼らを誇りに思います」
山下健太「前半のレースを見て、大嶋先輩が速いと思っていました。それにピットインでチームが完璧な仕事をしてくれ、トップに出させてくれました。クルマもタイヤも良いし、これは逃げられると。でも、思いのほかペースが上がらず、坪井選手と戦うことになりました。最後はタイヤも(消耗して)ズルズルだったので、何とか勝てて良かったです」
【STINGER】
photo by GAZOO RACING