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追いすがるパロウ、マクラクリン逃げ切り初優勝!!–インディカー開幕戦

ポールポジションのマクラクリンを先頭に熱戦が始まった。土煙が公道を証明している。

2月27日にセントピーターズバークで2022NTTインディカー・シリーズ開幕戦『ファイアストーング・ランプリ』が行なわれ、ニュージーランド出身のマクラフリン(チーム・ペンスキー)が、キャリア初の優勝を飾った。

ペンスキー・シボレー のマクラフリンが、一部が荒れた路面の公道コースでをポールポジションからスタート、ホンダを搭載するアレックス・パロウを0.5095秒差で退けてインディカー初勝利を飾った。

マクラフリンは、オーストラリアのV8スーパーカーズ選手権で3年連続チャンピオンを奪った後の2020年にインディカーにデビュー、2021年にフルシーズンを闘って、最高位2位でシリーズ14位を記録。コロナ・パンデミックの世界的な旅行制限で家族に会えない境遇をはねのけ、ルーキーオブザイヤーを獲得。その勢いを勝って2022年開幕戦の勝利を引き寄せた。

家族思いのマクラクリンは、この日も、ビクトリーレーンで、ウィニングカーの前にしゃがみ込んで、ビデオ電話で家族に優勝を報告した。

「ペンスキー・チームのお蔭です」とマクラフリン。「ロジャー・ペンスキーとティム・シンドリックがボクを信頼してここに立つ機会を与えてくれました。母と父、そして家族が恋しいです。みんながここにいたらいいのに!!」

チームメイトのウィル・パワーは、マクラクリンから2.461秒遅れで、ベライゾン・チーム・ペンスキー・シボレーを3位フィニッシュ。コルトン・ハータは、ゲインブリッジ・ホンダで4位、DHLホンダのロメイン・グロジャンは、佐藤琢磨に追突する場面もあったがトップ5フィニッシュした。

レースはイエローフラッグ期間が1回という稀に見るスムーズなレースだったが、マクラフリンは、パロウのチーメメイトのジミー・ジョンソンに行く手を阻まれながら、0.625秒以内を僅差で抑えきった。

「最後の数周は、燃料などを節約するためだけに本当に苦労したけれど、シボレーの燃料に助けられてトップを維持できました。今週末のドライバビリティは安定しており、DEXイメージングのホームレースで勝つことは非現実的でしたが、現在、クイーンズランド州のすべての人のことを考えています」

2位に食い込んだパロウは、「本当に接近戦だったけれど、今日の彼のペースには追いつけなかった」とマクラクリンに脱帽して続けた。

「彼はどこでペースを上げていいか、そしてどこで燃料を節約すべきかを知っていたので、プレッシャーをかけ続け、彼のミスを誘ったけれど、ミスをしなかった彼におめでとうをいいたいです。彼の初勝利がとても嬉しい。ボクも今年最初の表彰台を獲得できてよかったです」

マクラフリンは100周レースの49周をリードしてインディカー18戦目の勝利だったが、チームペンスキーにとっては、223回目のインディカーシリーズの勝利だった。

ホンダを積む佐藤琢磨は、順調にレースを始めたが、ロメイン・グロジャンに追突され、マシン左のリヤ・カウルを痛めて10番手デゴールした。

次のNTTインディカーシリーズレースは、3月20日日曜日にテキサスモータースピードウェイで行われる1.5マイルの高速オーバルでのXPEL375で行なわれる。

2022インディカー開幕戦結果
1. スコット・マクラクリン C
2. アレックス・パロウ H
3. ウィル・パワー C
4. コルトン・ハータ H
5. ロメイン・グロジャン H
6. リナス・ヴィーケー C
7. グラハム・レイホール H
8. スコット・ディクソン H
9. マーカス・エリクソン H
10. 佐藤琢磨 H
11. クリスチャン・ルンガード H
12. パトリシオ・オワード C
13. ジャック・ハーベイ H
14. エリオ・カストロネベス C
15. シモン・パジェノー C
16. ジョセフ・ニューガーデン C
17. フィリックス・ローゼンクビスト H
18. ケール・カークウッド C
19. カルム・アイロット
20. コナン・デイリー H
21. コナン・デイリー H
22. デブリン・デ・フランチェスコ
23. ジミー・ジョンソン H
24. タチアナ・カルデロン C
25. ダルトン・ケレット C
26. デビッド・マルカス H
【STINGER】
photo by INDYCAR

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