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ヌービル大逆転、ヒュンデ1-2–2022WRC第13戦ラリーJapan

最後に笑ったのはヒュンデのヌービルだった。

10年ぶりのラリーJapanが終わった。優勝は、ティエリー・ヌービル+ヒュンデ。2位にチームメイトのオット・タナックを引き連れてのヒュンデの1-2となった。10年ぶりのラリーJapanをリードしていたトヨタ・ガズー・レーシングのヤリスGR YARIS勢は、不運なトラブルやアクシデントで後退を余儀なくされた。

2022WRC第13戦ラリーJapan最終日のデイ4は、愛知県豊田市豊田スタジアムのサービスパークを起点に、岐阜県と愛知県の「アサヒ・コウゲン」「エナ・シティ」「ネノウエ・プラトー」で行なわれたが、スタートしてまもなくコースを叩き始めた雨が大荒れの展開を呼び込んだ。

雨の予報を余所に、最初の3本のステージはドライ路面でSS17まで進んだが、SS18-SS19で激しい雨が降り、路面コンディションが一転してウェット路面となり、難易度をさらに高めた。

雨によって激変するコンディションの中でラリーは進み、ワークス勢に続いて7番手から5番手と、じわじわとポジションを上げていた唯一の日本人WRCドライバーの勝田貴元は、ハイスピードと雨、落ち葉と苔の難しいコンディションをコントロールしきって3位。第6戦サファリに次ぐ表彰台。ラリーJapanに華を添えた。

ラリーJapanは紅葉の中で展開した。

土曜日のデイ3終了時点でトップのティエリー・ヌービル+ヒュンデと4秒差の2位にいたトヨタ・ヤリスのエルフィン・エバンスは、SS15で4回目のベストタイムを記録、ヌービルとの差を0.6秒に縮めたが、SS16の下り右コーナーでラインが膨らんでタイヤにダメージを負ってホイール交換を強いられ、ヌービルに2分近い差を着けられて4位に後退。勝田はここで3位にポジションを上げた。

金曜日にタイヤにダメージを負って2分44秒遅れの10位に後退したセバスチャン・オジェは、土曜日と日曜日に最速タイムを連発。4日間で5本のベストタイムを刻んで速さを示してヌービルとの差を20秒以上縮めて4位までポジションを上げたが、ヌービルに届かなかった。

◆ラリー・ジャパン結果
1.ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID 2h43m52.3s
2.O.タナック/M.ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1m11.1s
3.勝田貴元/A,ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2 m11.3s
4.S.オジエ/V.ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2 m23.6s
5.E.エバンス/S.マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +4 m05.1s
6.G.グリーンスミス/J.アンダーソン (フォードPuma Rally1 HYBRID) +4m07.4s
7.G.ミュンスター/L.ルッカ (ヒョンデ i20 N Rally2) +7m50.8s
8.T.スニネン/M.マルックラ (ヒョンデ i20 N Rally2) +8m12.4s
9.E,リンドホルム/R.ハマライネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +8m25.6s
10.H.コバライネン・/北川紗衣 (シュコダ ファビア Rally2 evo) +8m59.8s
11.K.ロバンペラ/J.ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +10m40.8s

STINGER
photo by GAZOO RACING

 

 

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