フォーミュラE、シーズン2に向けて二度目のテスト
まずは順当にトップタイムのディ・グラッシ。外観は変わらないが、パワートレーンがマクラーレンのワンメイクから、マクラーレンを含む10メイクスの戦いになる。
シーズン2に向けて、フォーミュラEの本拠地であるイギリスのドニントン・パークで、2回目の合同テストが行なわれた。
今回のテストの最大のテーマは、前回に続いて新たなパワートレーンの比較。
シーズン1は、マクラーレン製のパワートレーンのワンメイクだったが、シーズン2ではここが自由となり、ルノー、アウディ、そしてシトロエンDS(あのDSがブランド名として登場!!)を始め、9メーカーが名乗りを挙げている。
現在参戦チームは10だが、そのうちの9チームが、別々のメイクスのパワートレーンを使うことになる。
残りの1チームは、Amlinのスポンサーをアンドレッティに横取り(?)されたTEAM AGRI。唯一、これまで同様のマクラーレン製を使う。”旧式”を使うことはハンディになるようにも見えるが、スポンサーを決めてオペレーションをうまく転がせば、他チームがパワートレーンの実戦でのマッチングに苦労する間に、実績を強みにして、シーズン序盤の台風の目になるかもしれない。
ちなみに、合同テストに先がけて、E-DAMSの単独テストで、ルノーのパワートレーンが初走行を行ない、スーパーなタイムを記録したとされるが、”これまでとは別の音だった”という証言もある。
音は、内燃機関のような爆発音ではもちろんなく、回転のしゅう動音でもない電気的な”インバーターの音”。この辺りが、シーズン2のフォーミュラEの魅力になりそうである。
◆フォーミュラEシーズン2前テスト-2結果
1. L. ディ・グラッシ ABT Schaeffler Audi Sport 1:29.920s
2. S.ブエミ Renault e.dams +0.462s
3. B.セナ Mahindra Racing +0.750s
4. N. ハイドフェルド Mahindra Racing +0.754s
5. N.プロスト Renault e.dams +0.757s
6. J-E.ベルニュ DS Virgin Racing +1.005s
7. J.ダンブロジオ DRAGON RACING, +1.224s
8. N.バートン Team Aguri +1.265s
9. Stephane Sarrazin, Venturi, +1.321s
10. J.ヴィルヌーブ Venturi +1.569s
11. N.ピケJr NEXTEV TCR +4.213s
12. O.ターベイ NEXTEV TCR +5.850s
13. J.トゥルーリ Trulli no time
14. S.デ・シルベストロ Andretti no time