エアレースで2勝目、室屋のフライト
2勝目を喜ぶ室屋義秀。1回目よりさらに自信をつけて5月の千葉大会に凱旋する。
アメリカのサンディエゴで4月16日に行なわれたレッドブル・エアレース・ ワールドチャンピオンシップ2017年シーズンの2戦目、室屋義秀が昨年の千葉大会に続いく2勝目を記録した。
室屋義秀は、新しい機体カラーで、2009 年以来、8 年ぶりの開催となったサンディエゴ湾を飛んだ。晴天に恵まれた第二戦には予選/決勝合計 4 万人が詰めかけて熱戦を見守った。
室屋義秀は、開幕戦アブダビ大会では決勝1本走目でオーバーGにより失格 したが、エンジン冷却トラブルに見舞われた前回と異なり、今回は予選前のPractice3で最速タイムを叩きだしたものの、予選では、エアゲート上部の黄線よりヘルメットが高くなるペナルティで2秒加算され、10位となっていた。
その決勝1回戦のRound Of 14は、ピート・マクロードを0.458秒差で退け、開幕戦で優勝のマルティン・ソンカと対戦したRound Of 8でも、1番手フライトの重責を押し退け、ソンカを0.221秒下す59秒271を記録してFinal4に進出。インタビューに「当初の予定通り飛ぶだけです」とコメント。それまでの2フライトのタイムをさらに縮める58秒529を叩き出した。
会心のフライトを決めた。
最大の強敵、マティアス・ドルダラーは、第1セクタ-は 0.108 秒遅れていたが、第2セクターでは 0.233秒、第3セクターで 0.239 秒先行、万事休すかと思われたが、攻めすぎて最後の折り返しのゲートをヒット。3秒のペナルティが加算され、1分01秒648。その後(室屋のタイムは破られず、2度目の優勝が決まった。
レース後室屋選手は、「フリープラクティスは安定して飛んでいたので、ペースを崩さな いように同じペースで飛んできたのが良かったと思う。千葉戦までに 更にもう一段、機体の改良が欲しいところです。時間が短いので、どこまで詰められるか」とコメント。
千葉ではもちろん勝ちを目指しますが、年間を通して8戦の戦いなの、一年間を安定して、落ち着いて戦って行きたいと思う。プレッシャーも大きいけれど、落ち着いて戦って行ければと思います」
photo by REDBULL