琢磨、終盤の追い上げで久々の2位表彰台!!
デトロイトでのダブルヘッダーとして、土曜日の第7戦に続く第8戦が5月31日(日)に行なわれ、セバスチャン・ブルデーが、今シーズン6人目のウィナーとなった。
インディカー33勝目を飾ったブルデーは、「これ以上ないくらい、セッティングも作戦も、すべてがうまく行った。シボレーの地元で勝って嬉しい」と喜びをコメントした。
レインコンディションで始まったレースは、前半はアクシデントがなく、盛り上がりのない展開だったが、終盤にその分をすべて取り返す波瀾が連発。主役の一人は佐藤琢磨だった。
混乱の中で、ドライセッティングにかけていた琢磨は、終盤にペースを上げ、ピットインの作戦も的中して3番手に進出。7回出たセーフティカーの6回目のリスタートで、ブルデーに詰まったモントーヤの一瞬の隙を突いて2番手を奪取。
最後のフルコースコーションの後、残り5分半の超スプリントとなり、4回のプッシュtoパスを残した琢磨が、プッシュtoパスの残りが1回しかないブルデーを追い落とすかと思えたが、ブルデーに隙はなく、琢磨は2位でゴールした。
2013年ブラジルのサンパウロ市街地レース以来の表彰台を得た琢磨は、「ありがとうございます。最後はどうなるか分らない展開でしたが、インディカーらしいレースになったと思います。チームのいい仕事を褒めて、これからもがんばります」と喜びをコメントした。
次のインディカー第9戦は、テキサス・フォートワースのオーバルコースで、6月6日(土)にナイトレースの決勝レースを行なう。
◆2015インディカー第8戦トップ10
1. ブルデー C
2. 佐藤琢磨 H
3. レイホール H
4. ヴォーティエ H
5. アンドレッティ H
6. デイリー H
7. ホークスワース H
8. ハンターレイ H
9. チャベス H
10. モントーヤ C
※C:クライスラー・エンジン/H:ホンダ・エンジン
Photos by
Joe Skibinski/INDYCAR(コクピットに収まる琢磨)
Chris Jones/INDYCAR(スタート)