スパ-フランコルシャンの優勝から緊急帰国の笹原右京に訊く!!(3/3)
完全なレーサー体型になった。
(その2/3からつづく)
スパ-フランコルシャンの優勝から緊急帰国の笹原右京に訊く!!(3/3)
◆卒業してすべてをレースに注ぎ込める
今年の5月に卒業するまで、右京はオーストリア、ザルツブルグのナショナルスクールに通っていたが、今年、そこを卒業した。
右京:いままでは、レースの時は100%、120%レースのことだけに集中したいんだけれど、どうしても、学校のことが気になって、頭のどこか片隅にちらちらありました。それが正直、すごくたいへんだったのだけれど、いまは、それをまったく考えなくていいので、まさに、じぶんが望んでいる100%傾注できています。
※成績が上がっているのが、そういうことに関係あるのかもしれない。
右京:ちょうど、卒業したのが、5月末のシルバーストンの時でしたから。いままでは、レース以外の時に学校に行かなくちゃいけなかったんで、たとえば、日本に帰ってくるのも夏休みとか春休み、という学校のタイミングでしかできなかったけれど、いまは自由な時間ができたので、レースのことに集中できています。
※まさしく、幸先よいスタートで、チームと右京の絆は強くなったが、すべてがうまく行くわけでもない。
右京:これまでチームは、レッドブル・リンクやオンガロリンクは、あまりうまく行っていなかった。特に、レッドブル・リンクはダメなんです。セッティングの考え方が、スイッチみたいに、オンかオフか、みたいなところがあるせいかもしれません。でも、6月の13-14日のオンガロリンクでは、思うところがあって、それをチームに伝えたら、ピッタリはまって。レースは、オープニングラップでぶつけられて終わっちゃいましたが(笑)。
でも、オンガロリンクのレース後に、いつものように長いブリーフィングをしました。自分たちに何が足らないか、いい点と悪い点を再確認して、次のレースまで1か月以上あるので、その間に、データをすべて分析して、”トップチームになろうよ”という目標を確認しあいました。次のレースがとても楽しみです。
※上を目指す、という点で、チームと右京が同じマインドとポジョンなのが、ちょうどいい、ということだ。こういう”バランス”が『チーム戦』であるモーターレーシングでは、非常に重要だ。
右京は、目を輝かせて”上を狙う”と言った。今年、同じ志のARTジュニアに乗れているのは、右京にとってラッキーであることだ。同時にそれは、チームにとっても同じことが言える。
(インタビュー&まとめ:[STINGER]山口正己)
◆2015フォーミュラ・ルノー2.0Euro Cupスケジュール
☆EC-1. 4月25-26日 アルゴン(スペイン)
☆EC-2. 5月30-31日 スパ-フランコルシャン(ベルギー)
☆EC-3. 6月13-14日 オンガロリンク(ハンガリー)
EC-4. 9月5-6日 シルバーストン(イギリス)
EC-5. 9月12-13日 ニュルブルクリンク(ドイツ)
EC-6. 9月26-27日 ブガッティ(フランス/ルマン)
EC-7. 10月17-18日 ヘレス(スペイン)
☆:右京参戦
◆フォーミュラ・ルノー2.0 ノーザンEuropean Cupスケジュール
☆NEC-1. 4月11日 モンツァ(イタリア/ブランパン耐久Sr.)
☆NEC-2. 5月23日 シルバーストン(イギリス/ブランパン耐久Sr.)
☆NEC-3. 6月6日 レッドブル・リンク(オーストリア/ADAC GT MASTERS)
NEC-4. 6月24日 スパ-フランコルシャン(ベルギー/ブランパン耐久Sr.)
NEC-5. 8月1日 アッセン(オランダ/GAMMA RACING DAY)
NEC-6. 9月19日 ニュルブルクリンク(ドイツ/ブランパン耐久Sr.)
NEC-7. 10月3日 ホッケンハイム(ドイツ/ ADAC GT)
※ 括弧内は、開催国/メインレース
☆:右京参戦
Photos by [STINGER](右京のインタビュー写真)/FORMULA RENAULT(表彰台)