右京、得意のスパで力をだせず、それでも4位と5位!!
フラストレーションがたまる週末だった。
スパ-フランコルシャンで7月23日(木)〜25日(土)に行なわれたフォーミュラ・ルノー2.0 ノーザンEuropean Cup(NEC)第4大会に急きょ参加することになった笹原右京は、レース1、2とも5位に甘んじた。
スケジュール初日の木曜日、晴れ時々曇りのコンディションで行なわれたフリー走行で、マシンの不具合があって1回目はなんとか25台中7番手のタイムを記録したが、2回目は3周しか走れず14番手と苦戦。ハンディを背負って、金曜日午前中の予選に望んだが、最高速が伸びない不具合を、テクニカル区間で詰めて、レース1の4位、レース2の5位を記録した。
34日午後の25分のレース1では、スタートで3位のドライバーに食らいつくが、やはり高速域のスピードが足らず、ポジションをひとつ落とし、さらにアンダーフロア前端が路面に擦ってさらにスピードの伸びを阻害することになったが、粘って5位を護った。
翌土曜日のレース2は、右京得意の雨になったが、セフティカー先導で始まったレースは、あまりの激しい雨で4周目で赤旗中断、そのまま5位でチェッカードフラッグを受けることになった。
笹原右京は、力を出せないままで終わったレース後に、以
下のようにコメントした。
「練習⾛⾏でいきなりクルマに不具合が⾒つかり、そこでの⾛り込み不足に翻弄される週末の始でした。予選でのクルマの調子は本来の50〜60%でしかなかったですが、テクニカル区間でタイムを削り取って4番手と5番手を手にしました」。
「レース1 決勝は序盤からクルマの調子に不安を覚えていて、とりあえずチェッカードフラッグを受けることが最優先の目標となり、どうにか5位を守りきりました。いつリタイアしてもおかしくない状況で、問題がモノコックにあるのか、ダンパーにあるのか、原因がつかめていないだけに先が見えませんでした」。
「レース2 決勝は僕が大好きな恵みの雨となりましたが、あまりに酷い雨でセーフティカースタート/セーフティーカーチェッカーとなり、まったく戦う機会を与えられないまま終わってしまいました」。
「僕が大好きなスパフランコルシャン、しかしその週末はクルマのトラブルが続いてまともに⾛れず、フラストレーションが溜まる一方でしたが、苦しい中で2レースともトップ5に食い込み、ドライバーとしてやるべきことは100%やり遂げたと信じています」。
「アッセンで開催される次のレースには、トラブルのないクルマを持ち込んで、自分たちがこれまでに作り上げたセットアップの威⼒を試したいと思います。今後もご⽀援とご声援を、よろしくお願いします!」。
右京は、今シーズン、フォーミュラ・ルノー2.0Euro Cupにはフルシーズンの参戦が決まっているが、NECは、1戦毎にチームとの交渉で参戦が決まっている不安定な状況での闘いとなっている。
右京のポテンシャルを高く評価するART ジュニアチームとしては、右京を走らせたいがランニングコストの解決がネックの状況の中でがんばっている。今回の2連戦も、7月上旬に帰国して、スポンサー活動を行なっている途中で急きょヨーロッパに飛んでの参戦だった。
笹原の次のレースは、今週末の7月31日〜8月1日に、オランダのアッセンで開催されるFR2.0 NEC第5大会になる。
photo by K-point