ポルシェ復権!! 超高速ルマン24時間で17勝目!!
王座を奪回したポルシェ919Hybrid。センターの白地の19が優勝、赤い17が2位、黒い18が5位。
83回目を迎えた伝統のルマン24時間レースは、12日午後3時にスタートし、日曜日のゴール地点に最初に飛び込んだのは、395周を走ったポルシェ919Hybridだった。
レース中に、予選もかくやの3分20秒を切るハイペースも見せていたウィナーが、6月13日日曜日午後3時、4分23秒441をかけて13kmの長いコースをゆっくりと戻ってきた。
予選で3分16秒台という驚異的なタイムを記録したポルシェ919Hybridに対して、”24時間は無理、どうせ持たない”という見方が強かったが、そのスピードはまったく緩むことがなく、ポルシェは17年振りの17勝目を飾り、アウディの13勝を突き放した。
◆王座奪回!!
レースの主導権を握るLMP1には、ポルシェ、アウディ、トヨタ、ニッサンの4メーカーが参戦したが、レースはポルシェとアウディというドイツの2メーカーが主導権を握って進んだ。
アウディR18 e-toron quattroが、終盤3分18秒台をひねり出しつつポルシェ919Hybridが追い上げたが、8メガジュールというある種”無茶”に映る出力を選択し、2リッターV4という変則的なエンジンでルマン24時間という特殊なレースを読み切り、全体のバランスを実現させたポルシェ919Hybridの前に、為す術がなかった。
2位もポルシェ919Hybrid。トップのドライバーは、現役F1ドライバーのニコ･フルケンベルグ。2位に食い込んだマーク･ウェバーは、去年F1からWECに転身したドライバー。ポルシェは、ドライバーの面でも磐石だった。
2014年WEC（世界耐久選手権）チャンピオンのトヨタは、ポルシェとアウディが3台体制で挑んだルマンに、これまでと同じく2台体制で参戦。耐久の数の理論で、”耐久戦”として待ちの作戦で戦ったが、最初から負け戦が見えているといってよかった。
ニッサンは、勝負以前の苦戦を喫し、55台出走の中で最上位が40位で、規定集回数不足で完走は認められなかった。
WECシリーズは、今年8戦で行なわれ、ルマン24時間は、他の6時間レースの倍のポイントが与えられる。
10月11日には、富士スピードウェイで第6戦が予定されている。
◆2015WEC第3戦第83回ルマン24時間レーストップ10
1. 19 ポルシェ919 HYBRID
2. 17 ポルシェ919 HYBRID
3. 7 アウディR18 e-toron quattro
4. 8 アウディR18 e-toron quattro
5. 18 ポルシェ919 HYBRID
6. 2 トヨタTS040 HYBRID
7. 9 アウディR18 e-toron quattro
8. 1 トヨタTS040 HYBRID
9. 47 Oreca 05 – Nissan（LMP2 -1位）
10. 38 Gibson 015S – Nissan
17. 64 Chevrolet Corvette C7R（GTE-Pro-1位）
20. 72 Ferrari 458 Italia（GTE-Am-1位）
（以下、リタイア）
22 ニッサンGT-R LM Nismo
42 Strakka Dome S103-Nissan
23 ニッサンGT-R LM Nismo
43 Morgan Evo-SARD
21 ニッサンGT-R LM Nismo
Photo by Porsche Japan KK.
