近藤レーシング、久々の美酒!!–スーパーGT第4戦富士GT500
スタートはポールポジョンからZENT CERUMO RC Fの立川祐路が飛び出してレースをリードしたが、このとき5番手のD’station ADVAN GT-Rが最後のドタン場で大逆転、近藤監督がピットウォールから身を乗り出してガッツポーズすることになる。
8月9日に富士スピードウェイで決勝レースを行なったスーパーGT第4戦で、近藤真彦監督率いるD’station ADVAN GT-Rが優勝した。
ヨコハマ・タイヤを履く近藤レーシングの優勝は2010年の開幕戦鈴鹿以来、また、佐々木大樹は、GT500初勝利。2004年以来、6度目の優勝となったミハエル・クルムは、ゴールした佐々木大樹を、弟のように抱きしめた。
気温32度でスタートしたレースは、ゴールする頃には下がったものの、それでも27度の灼熱レース。まずはポールポジョンのZENT CERUMO RC Fの立川祐路がリードして10周で5秒の差をつけてレースを進めた。
ZENT CERUMOとPETRONAS TOM’SのRC Fが1-2を形成、MOTUL AUTECH GT-RとRAYBRIG NSX CONCEPT-GT、D’station ADVAN GT-Rと続いていたが、レース終盤に、逆転劇が待っていた。
23歳の佐々木大樹のD’station ADVAN GT-Rが終盤の主役だった。まず、60周目にMOTUL
AUTECH GT-Rをパスし、62周目にトップのZENT CERUMO RC Fを追い落としてトップに立つと、そのままチェッカーを目指した。
また、3位に食い込んだカルソニック IMPUL GT-RのJ.P.DE.オリベイラも早めにピット作業を済ませる作戦が功を奏し、最終ラップのダンロップコーナーで前を行くMOTUL AUTECH GT-Rレースをパス!! 終盤を熱くして青いGT-Rを表彰台に持ち上げたJ.P.DE.オリベイラに、大きな拍手が贈られた。
◆GT500結果
1 D’station ADVAN GT-R 佐々木大樹/M.クルム YH
2 ZENT CERUMO RC F 立川祐路/石浦宏明 BS
3 カルソニック IMPUL GT-R 安田裕信/J.P.デ・オリベイラ BS
4 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/R.クインタレッリ MI
5 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT 山本尚貴/伊沢拓也 BS
6 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT 小暮卓史/O.ターベイ BS
7 PETRONAS TOM’S RC F 伊藤大輔/J.ロシター BS
8 KEIHIN NSX CONCEPT-GT 塚越広大/武藤英紀 BS
9 DENSO KOBELCO SARD RC F 平手晃平/H.コバライネン BS
10 WedsSport ADVAN RC F 脇阪寿一/関口雄飛 YH
photo by スガワラ写真/SUPER GT