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新しいHONDA–2016年2月社長会見

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新体制での体質強化し、新しいホンダの創生を伝える八郷隆弘本田技研工業株式会代表社取締役社長。

2月24日、青山一丁目の本田技研本社で、予定の11時きっかりに八郷隆弘社長の会見が始まった。

“今後の取り組みを25分間ほど”という司会の紹介で登壇した八郷隆弘社長は、「6極体制(*)の進化」
「ホンダらしいチャレンジングな商品の開発」について語った。

ホンダらしいチャレンジングな商品として、二輪、四輪、汎用の他に、最近日本でリースを開始した歩行訓練機器のホンダ歩行アシストを海外展開も含めて準備を進め、ホンダ・ジェットも含めた魅力的な商品を提供し続けたいとし、北米のパイロット、アジアのブリオなどの地域専用車が柱に成長したとし、地域専用グローバルモデルとして、FIT、シビック、アコード、HR-V、CR-Vが4輪の主流モデルになっていることを伝えた。

また、4月1日付けの人事は、モデル開発と組織体制の変更と題して、複雑化したプロセスによる工数と負荷の増加などへの対応により、6極化体制を強化することを目的としたとし、開発現場が開発に注力できることを目指し、ホンダの個性を際立たせる体制としたと述べた。この組織変更では、生産、購買、品質、サービス、営業の役割分担の明確化を目指し、シンプルでスピード感のある意思決定ができる組織にしたと語った。

さらに、ホンダらしい魅力ある商品づくりを目指し、ブランド強化を図ること、グローバル4輪体制を、欧米では時期シビック・ハッチバックを北米などにグローバルに供給する拠点へ、二年では、柔軟に他地域の生産、供給できる拠点へという販売強化で、日本では90万台半ばの生産体制を目指すとした。

続いて、ホンダらしい新たな価値の創造として、二輪/四輪ともに、電化技術の導入強化を進める方針を明らかにした。二輪では、EV-CAVを2年後を目処に国内発売すること、四輪では、ダウンサイジング・ターボエンジンの進化と共に、プラグインハイブリッドを今後の電動化の中心として進め、2018年までに、北米で新型プラグインハイブリッドを発売することなどを語った。

これに関連して、昨年触れなかったモータースポーツについて、今回はひと言だけだったが、「パワーユニット・サプライヤーとして参戦しているF1は、昨年学んだことを活かし、今シーズンは着実に前進することで、マクラーレンとともに成果につなげていく」とコメントした。

最後に、以上のような取組みを通じて、「Hondaはお客様の生活、そしてライフスタイルが、より良いものに変わっていくような価値の創造を目指す」とし、その原動力となるのは、「The Power of Dreams」であること、そして「夢の力を原動力に」という想いを、Hondaに関わる全員が常に心に留めながら、様々な現場で一丸となって「チームHonda」の力を最大限に発揮し、取り組んでいくと結んだ。

特にモータースポーツの分野での体制強化は関係筋の間でも好評だが、新しいホンダがどう動くか、注目してゆきたい。

(*)6極体制:世界を、北米、中南米、欧州、日本、中国、アジア大洋州の6極に分け、各地域毎に生産や開発を推進するホンダ独特の戦略。

[STINGER]山口正己
photo by [STINGER]
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