IMPAL、完全勝利!!–2016スーパーGT第5戦『FUJI 300km』GT500決勝
スーパーフォーミュラに続いて怪気炎の監督を中心に、笑顔の星野IMPAL勢。
8月6と7日の2日間で計51,900人を集めた静岡県御殿場市の富士スピードウェイ。連日の30度を越える灼熱の舞台で行なわれた7日の決勝レースで、ポールポジョンからスタートしたカルソニックIMPAL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信組)がレースを完全に制圧してシーズン初勝利を飾った。
先々週のスーパーフォーミュラで、J.P.DE.オリベイラと関口雄飛が1、3フィニッシュを達成した会心のレースに続く金星を射止めたTEAM IMPULの星野一義監督は、「レースには運が必要だね」と、レース翌日の[STINGER]の電話インタビューにしみじみとコメントした。
カルソニックIMPAL GT-Rは、ゴールデンウィークに同じ富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT第2戦で、終始リードを築いてトップを快走しながら、残り3周でタイヤバーストに泣いていた。
今回ブリヂストンは、表彰台を独占したが、実際には、前回連続したタイヤバーストの対策として、言わばワンランク落したといえるタイヤで対応した。しかし、その結果、「低速コーナーからの立ち上がりは、ミシュランの方が上。負けないために、まだまだがんばってもらいたい」(星野監督)タイヤだった。
今回、ミシュラン・タイヤを履いて週末を通してペースがよかった本山哲/千代勝正のS Road CRAFTSPORTS GT-Rが、ブレーキトラブルからのアクシデントで消えなければ結果は違ったものになったかもしれなかった。
今回は、会場の富士スピードウェイが、高地にあるためにターボが有利なこともあり、GT-R勢の主導でレースが進んだが、状況が変化する次の鈴鹿の行方が注目されることになった。
また、GT300は、熾烈を究めたトップ争いを展開して、ポールポジョンのARTA BMW M6 GT3(高木真一/小林崇志)が逃げきったが、2番手のHitotsuyama Audi R8 LMS(R.ライアン/藤井誠暢)との差は、僅か0.106差というきわどい勝負となった。他にも各所でバトルの応酬が展開し、観客を湧かせた。
第6戦は、真夏の耐久として歴史を刻み、今回45回目を迎える『INTERNATIONAL SUZUKA 1000km』。シリーズ唯一の耐久レースとして、8月27日と28日に熱戦が闘われる。
◆2016スーパーGT第5戦決勝GT500トップ10
1. カルソニック IMPUL GT-R(BS) 安田裕信/J-P.デ・オリベイラ
2. ケイヒンNSX CONCEPT-GT(BS)塚越広大/小暮卓史
3. レンブリックNSX CONCEPT-GT(BS)山本尚貴/伊沢拓也
4. MOTUL AUTECH GT-R(MI)松田次生/R.クインタレッリ
5. au TOM’S RC-F(BS)伊藤大輔/N.キャシディ
6. ARTA NSX CONCEPT-GT(BS)松浦孝亮/野尻智紀
7. ZENT CERUMO RC-F(BS)立川祐路/石浦宏明
8. DENSO KOBELCO SARD RC-F(BS)平手晃平/H.コバライネン
9. WAKO’S 4CR RC-F(BS)大嶋和也/A.カルダレッリ
10.WedsSport ADVAN RC-F(TH)関口雄飛/国本雄資
◆2016スーパーGT第5戦決勝GT300トップ10
1. ARTA BMW M6 GT3(BS) 高木真一/小林崇志
2. Hitotsuyama Audi R8 LMS(DL) R.ライアン/藤井誠暢
3. SUBARU BRZ R&D SPORT(DL) 井口卓人/山内英輝
4. マネパ ランボルギーニ GT3(YH)織戸 学/平峰一貴
5. グッドスマイル 初音ミク AMG(YH)谷口信輝/片岡龍也
6. B-MAX NDDP GT-R(YH) 星野一樹/Y.マーデンボロー
7. GAINER TANAX AMG GT3(YH) 平中克幸/B.ビルドハイム
8. TAISAN SARD FJ AUDI R8 (TH)密山祥吾/元嶋佑弥
9. GAINER TANAX GT-R(DL) A.クート/富田竜一郎
10.UPGARAGE BANDOH 86(YH)中山友貴/山田真之亮
[STINGER]山口正己
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