インディカー開幕戦でモントーヤが逆転勝利!!
2015インディカーシリーズ開幕戦が、フロリダのセントピーターズバーグの公道コースで行なわれ、予選4番手からスタートしたファン-パブロ・モントーヤが優勝した。
ポールポジョンからレースをリードしていたウィル・パワーを、終盤のタイヤ交換のタイミングで逆転するスリリングな展開だったが、終盤、接近戦から軽く接触する後味の悪さも残した。
昨年ここでポールポジョンを奪っている佐藤琢磨は、5番手グリッドからスタートし、序盤を安定したペースで消化して3番手まで上がったところで、他車と接触、フロントウィングを傷めて修復のためにピットイン、大きく順位を落とし、追い上げたが13位に留まった。
佐藤琢磨のチームメイトとして、AJ.フォイト・エンタープライゼスから参戦したジャック・ホークスワースは8位に入賞した。
今回のレースは、2015仕様の空力パーツを付けたニューボディが登場。シボレーとホンダのエンジンメイクス別にエアロパーツの開発が行なわれ、どちらかというとシンプルなシボレー勢と、多くのウィングレットや補助翼を付けた複雑なシェイプのホンダ勢の戦いとなった。
しかし、オーバーデコレーションに見えるこれらのウィング類が、軽い接触で破損して飛び散り、コースに飛散して度重なるフルコース・イエローの原因となり、今後に課題を残す結果となった。
タイヤ同士の接触を避けるためのガードが装着され、安全性の高さを売りにしているインディカーだが、逆に、それがあるためにドライバーが安心からか乱暴な動きをする傾向が否定できず、今回も、トップを争っていたモントーヤとパワーをはじめとする多くの接触が起き、その度にウィングが破損する事態となった。
次のレースは、4月12日のルイジアナ、翌週の19日には、2年前に佐藤琢磨が優勝したロングビーチが控えている。
◆インディカー開幕戦Firestone Grand Prix of St. Petersburgトップ10
1. モントーヤ C
2. パワー C
3. カナーン C
4. カストロネベス C
5. パジェノー C
6. ブルデー C
7. ハンターレイ H
8. .ホークスワース C
9. フィリッピ C
10. アンドレッティ H
13 .佐藤琢磨 H
※C=シボレー/H=ホンダ
Photos by
Chris Owens 2014(スタート)
Chris Jones(モントーヤ)
John Cote(琢磨)