中嶋一貴、雨のスパで、クラッシュ!!
WEC第2戦スパ-フランコルシャン6時間の公式練習初日の4月30日木曜日にスパで行なわれた、TOYOTA GAZOO RacingのトヨタTS040 HYBRIDの1号車に乗る中嶋一貴がクラッシュして、病院に搬送された。
検査の結果、脊髄の一部に損傷が見られ、一貴はレースを欠場することになったが、意識はハッキリしてインタビューにコメントをしている。
中嶋一貴のコメント
「最初に、レースディレクターのエデュアルド・フリータス氏と彼のサーキット・セーフティクルー、そして素晴らしい処置をしてくれたこの病院のドクターに感謝します。彼ら全員が本当のプロフェッショナルであったお蔭で、大事に至らなかったことに感謝しています。残念ながら、レントゲン写真を見る限り、私の脊椎の一部に損傷が見られました。信じられないほどショックですが、今私に出来る事は限られています。出来る限り早く復帰出来るように集中するだけです。アクシデントについてはあまり語れることはありません。私はストレートを走行していたのですが、突然車両の右前から水煙を浴びました。反応する時間はありませんでした」
アクシデントは、酷い雨で視界が遮られている状況の中で起きた。断続的に降り続く雨の中の公式練習1回目のケメル・ストレート。スローダウンしていたアウディ#8号車に、一貴のTS040 HYBRIDが接触した。
TS040 HYBRIDのダメージはモノコックに及び、一貴は背中の痛みを訴えたため、サーキットのメディカルセンターで診察後、ヴェルヴィエ(ベルギー)の病院に移されて詳細なチェックが行われ、脊椎の一部に損傷が発見された。
中嶋は現時点も治療のため病院にチーム関係者と共に残っており、残りの走行セッションは欠場する。更なる診察の後、数日中には結果が出ると見られる。
photo by TOYOTA RACING
[STINGER]山口正己