激戦を終えた佐藤琢磨のコメント。本当に惜しいレース!!
トップグループを引っ張る佐藤琢磨。安心して観られる安定したレースを続けて優勝も見えていた。
カリフォルニアのフォンタナ・オートクラブ・スピードウェイで行なわれたインディカー第11戦。平均速度が時速300kmを越える壮絶なレースで、佐藤琢磨が日本人初のオーバル優勝を期待させる走りを見せてくれた。
佐藤琢磨は、素晴らしくスムーズなペースでレースを進め、スリーワイド連発、4ワイドどころか、5ワイドも披露する壮絶な闘いの中で優勝争いに最後までからみ、リードラップ27周(後に4周追加して31周)と光る走りを見せ続けた。
最後は、パワーとディクソンに挟まれて接触からクラッシュしてレースを終えたが、存在感と、すべてオーバルという残り5戦に期待をつなくレースだった。
以下、佐藤琢磨のコメント。
「本当に残念です。アクシデントが起きたとき、私が戦っていた相手は経験が豊富なドライバー2人でした。しかし、彼らが両側から私のラインをせばめるように寄ってきたのです。私はすでにマシンの3分の2を彼らの間に突っ込んでいたため、接触を避けきれませんでした」
「今日のマシンは本当にすばらしいハンドリングになっていて、コースのどんなラインでも走ることができました。トップレベルのマシンの状態でした」
「イエローのタイミングの悪さから1ラップ遅れに陥りながらも、ばん回して優勝争いへと戻ることもできました」
「(アクシデントからのクラッシュは)もう残り10周を切っていましたが、トップ5に食い込むことができればチャンスはあると考え、狙い通りにトップ5に進出できました。優勝するつもりで走っていただけに、非常に残念な結果です」
「しかし、今回のマシンのよさは大きな自信につながります。もうひとつ残された高速オーバル、ポコノでは再びトップ争いができるでしょう。次戦からの2レース、ミルウォーキーとアイオワというショートオーバルでの戦いも楽しみにしています」
ベライゾン・インディカー・シリーズの次戦は7月12日にミルウォーキーで開催されるABCサプライ250。シリーズの残り全5戦がオーバル、うち2戦が、今回と同じくハイスピードオーバルである。
photo by HONDA