スーパーフォーミュラ最終戦は注目のタイトルマッチ!!
29日と30日に、スーパーフォーミュラは2016年の最終戦を迎える。舞台は、名うてのドライバーズコースであり、かつセッティングが一筋縄ではいかない曲者、鈴鹿サーキット。上位12人にタイトルの可能性が残されるという前代未聞の筋書きが用意されている。
スーパーフォーミュラシリーズポイントは、1位から8位に、10、8、6、5、4、3、2、1点が与えられるが、2レース制の最終戦JAF GPは、両レースの得点は通常の半分になるが、最終戦のJAF GPに限り、特別にそれぞれ3点が加えられ、ポールポジョンの各1点×2の合計18点のチャンスがある。
つまり、計算上では、関口雄飛以下の上位の結果によっては、12番手の中嶋大祐(11.5点)までチャンピオンの権利があるわけだ。
第6戦までのポイントは以下の通り。
1. 関口雄飛 T 28
2. 国本雄資 T 23.5
3. A.ロッテラー T 22
4. 中嶋一貴 T 20
5. 石浦宏明 T 19
6. S.ヴァンドーン H 19
7. 山本尚貴 H 15.5
8. J.P.DE.オリベイラ T 12.5
9. 野尻智紀 H 12
10. J.ロシター T 12
11. 塚越広大 11
12. 中嶋大祐 H 10.5
※名前の後ろは使用エンジン
実際には、得点の多いドライバーにチャンスが大きいのは当然だが、チャンピオン経験者の、A.ロッテラー、中嶋一貴、石浦宏明、山本尚貴、J.P.DE.オリベイラは要マーク。
そして鈴鹿の優勝経験者に注目しておきたい。中でも、開幕戦を制した山本尚貴がホンダのエースの期待がかかっているが、山本尚貴が完全制覇して18点を加算しても、関口雄飛が3位、3位ならチャンピオンが決まる。
逆に、国本雄資が18点ゲットした場合、関口雄飛は2レースとも2位でもタイトルは取れない。
そして、”遅れてきたルーキー”関口雄飛の初タイトルへのプレッシャーは想像に難くない。やっとたどり着いたシートで、いいところを見せたいところだが、のしかかる重責の中でマインドをコントロールしきってレースを楽しめるかどうか。今後の関口雄飛のドライバー人生を決める一戦として、注目しておきたい。
関口雄飛にお株を奪われたかっこうのチームメイトのJ.P.DE.オリベイラがどんなレースをするのかも気になるところ。そして、このところツキのないトムス勢の二人、A.ロッテラーと中嶋一貴からも目が離せない。特に、後半戦に向けて調子を上げてきている中嶋一貴は要マークだ。
もちろん、来年マクラーレン・ホンダでF1参戦が決まったS.ヴァンドーンも忘れてはならないだろう。
それぞれ、応援するドライバーの順位を予想しつつ、関口雄飛のポイントと比べてみるとレースがますます面白くみられるはずだ。
タイトル争いに関係のないところから、WECで「優勝の味」を久々に思い出した小林可夢偉の動きも無視できない存在だ。菅生で関口雄飛に油揚げをさらわれた中嶋大祐と野尻智紀の奮起にも期待しておきたい。
話題山盛りのスーパーフォーミュラ最終戦は、J SPORTSで以下の予定で実況生中継される。解説は、井出有治、松田次生の二人。
予選(J SPORT-4)
10月29日 (土) 午後02:00〜午後04:00 生放送無料放送
決勝(J SPORT-3)
レース1:10月30日 (日) 午前09:30〜午前11:30
レース2:10月30日 (日) 午後02:15〜午後05:30
http://www.jsports.co.jp/motor/super_formula/#weeklySchedule