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トヨタ、劇的な開幕戦勝利!!

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最後にポルシェ919 HYBRIDをうっちゃったトヨタTS050 HYBRID。幸先いい勝利となった。

4月16日にイギリスのシルバーストン・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦のシルバーストーン6時間レース決勝が行なわれ、中嶋一貴/S.ブエミ/A.デビッドソンのトヨタTS050 HYBRIDが、ポルシェ919 HYBRIDとの激戦を制して優勝した。

ハイダウンフォース仕様を投入してフロントローを独占したトヨタTS050 HYBRIDは、序盤も1-2体制を築いてレースをリードしていたが、トップを行くゼッケン7が、コンウェイから小林可夢偉に交替する直前にトラブル発生。その影響か、可夢偉はコースオフ、その後もハンドリングが定まらず4位に甘んじていたが、ロペスが交替した直後にコースアウトして激しくクラッシュ。ロペスは、ピットの指示でなんとかピットまで戻って1時間以上をかけて修復を受けることになった。

2時間経過した頃に雨が降り、路面状況が悪化。ポルシェ919 HYBRID陣営はインターミディエイトに交換したが、トヨタTS050 HYBRIDはスリックのままで走行してポルシェ919 HYBRIDの先行を許した。

その後、ピットのタイミングでトヨタTS050 HYBRIDがトップを奪回。しかし、ロペスのアクシデントでセフティカーが導入され、中嶋一貴が築いたマージンがすっかりなくなった。

残り45分で中嶋一貴からステアリングを受け継いだアンカーのブエミは、そのピット作業でポルシェ919 HYBRIDに先行されたが、8秒差を激しい追い上げで見る見る縮め、残り13分を切ったところでポルシェ919 HYBRIDからトップを奪回、そのままゴールした。

優勝した3人のドライバーには、RAC(英国王室自動車クラブ)から、タツィオ・ヌボラーリ、グラハム・ヒル、スターリング・モスなどのレジェンドレーサーが授賞したイギリスで最高権威とされるツーリスト・トロフィー賞が贈られた。中嶋は日本人として初めてこの賞を受けた。

次戦スパ-フランコルシャン6時間には、国本雄資が参加、初めて3台体制で臨むことになっている。

中嶋一貴は、「2015年からトリオを組んでいるアンソニー、セバスチャンと勝てたことが本当に嬉しい。初めての勝利だからなおさら。やっと勝てたという気分です」と喜びを語った。

「不測の事態で予想以上に困難なレースだった。TS050 HYBRIDに満足してたが、ライバルのペースも良く、厳しい戦いだった。セバスチャンが最後は素晴らしい走りを見せてくれ本当にエキサイティングでした」

最後の逆転劇の立役者のセバスチャン・ブエミは、「久々の勝利だっただけに、良いシーズンのスタートが切れた。レースは非常にエキサイティングだった。我々のTS050 HYBRIDは常に速く、最後のスティントは、新しいタイヤで、ライバルに対して優位な状況もあった。最後にライバルをパスしたときは、上手く行って良かったです」

アンソニー・デビッドソンは、「チームの皆と開幕戦の優勝を味わえるとは何と素晴らしいことか」と破顔一笑。
「今日まで共に苦労してきた仲間が素晴らしい仕事を成し遂げた結果だ。セバスチャンは後半のタイヤ摩耗が厳しくなった時でも素晴らしい運転を続け、勇気づけられました。今日の彼は本当に素晴らしい活躍を見せてくれた。この勝利を誇りに思う」

◆WEC第1戦シルバーストーン6時間 決勝結果
1. 中嶋一貴/S.ブエミ/A.デビッドソン トヨタTS050
2. T.ベルンハルト/E.バンバー/B.ハートレー ポルシェ919
3. N.ジャニ/A.ロッテラー/N.タンディポルシェ919

23. 小林可夢偉/M.コンウェイ/J.M.ロペス トヨタTS050
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