アムリン・アグリ初優勝!!
アルゼンチンのブエノスアイレスで行なわれたフォーミュラE第4戦で、F1のスーパーアグリを前身とするアムリン・アグリが優勝した。チームとしてはもちろん初めての勝利。
ドライバーは、昨年、インフィニティ・レッドブル・レーシングのテスト/リザーブ・ドライバーを務めたアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ。ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・アプト)、サム・バード(ヴァージン)、セバスチャン・ブエミ(e.ダムス・ルノー)に続くフォーミュラEの4人目の優勝者になった。また、もう1台のアムリン・アグリを駆るサルバードール・デュランも8位でゴールしたが、エネルギー使用料が許容を超えたことで失格扱いとなった。
レースは、大いに荒れ模様。まず、ポールポジションのブエミの先行で火蓋が切って落とされたが、ブエミはサスペンション・トラブルでリタイア。代わって開幕戦ウィナーで、連続表彰台のディ・グラッシがトップに立ったがクラッシュ!! さらには、荒れ模様の中でトップに躍り出たニック・ハイドフェルト(ヴェンチュリ)が残り2周でドライブスルーのペナルティを課せられて後退し、ダ・コスタがトップ・チェッカーを受けた。
2位は、開幕戦のほとんどをリードしながら、最終ラップでハイドフェルトと接触してフォーミュラEの安全性を見直させた(?)ニコラス・プロスト(e.ダムス・ルノー)。速さがありながらレースでは振るわなかったプロストは、ジャン・リュック・ベルニュ(アンドレッティ)やハイメ・アルグエルスアリ(ヴァージン)との激しいバトルを勝ち抜いて、父親とともに初の表彰台を喜んだ。
3番手には、ネルソン・ピケJr.(チャイナ・レーシング)が入り、ディ・グラッシ、サム・バード(ヴァージン)、ブエミ、プロストに続いてシリーズ5位にポジションを進めた。
また、今回からアンドレッティ・ファミリーの末裔であるマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ)が参戦、予選14位から12位で完走するに留まったが、参加者はますます多彩となり、チームがデータを収拾していくことで、単なる節約レースから知能的なバトルに進化して、面白さを増すフォーミュラEである。
中国、マレーシア、ウルグァイ、アルゼンチンと続いた市街地レース『フォーミュラE』の次の舞台は、3月14日に予選と決勝を行なうアメリカのマイアミが予定されている。
※追って、鈴木亜久里エグゼクティブ・チェアマンの喜びの声をお届けする。
[STINGER]山口正己