トヨタ、SiCパワー半導体搭載車の公道走行を開始
トヨタ カムリSiCパワー半導体試作車両。
トヨタは1月29日(木)、SiCパワー半導体※の実用化に向け、ハイブリッド車などのモーター駆動力を制御するパワーコントロールユニット(PCU)に、新素材SiCパワー半導体を搭載したカムリ(HV)の試作車を開発し、公道での走行試験を行なうことを発表した。
今回の試作車は、PCU内の昇圧コンバーターおよびモーター制御用インバーターに、SiCパワー半導体(トランジスタ、ダイオード)を搭載している。
試験では、走行速度や走行パターン、外気温など様々な条件毎に、PCU内の電流、電圧などのデータを取得し、現状のシリコン半導体と比べ、SiCパワー半導体搭載による燃費向上効果を検証する。
また、1月9日(金)から、豊田市内の路線バス(とよたおいでんバス「豊田東環状線」)として営業運行している燃料電池バスでも、FC昇圧コンバーターにSiCダイオードを搭載して走行データを取得し、燃費向上効果を検証する。
※SiC:Silicon Carbideの略。シリコンと炭素の化合物
Photo by TOYOTA MOTOR CORPORATION.
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