大荒れのルマン前哨戦–WEC第2戦スパ-フランコルシャン6時間決勝
ルマンに備えたローダウンフォース仕様で前哨戦に挑み、辛勝したアウディR18 e-toron quattro。
ルマン24時間に向けて最後の調整となる重要なレースの2016WEC第2戦。ベルギーのスパ-フランコルシャンで行なわれたスパ-フランコルシャン6時間は、大荒れのレースとなった。
優勝は、アウディR18 e-toron quattro、2位にポルシェ919Hybridが続いたが、3番手には、ノンハイブリッドのRebellion R-One AERが食い込む結果となった。
レースは、予選で圧倒的な駿足をみせたポルシェ919Hybridの2台のリードで始まったが、1回目のルーティンピットが終わった段階で、安定したペースを保っていたトヨタTS050 HYBRIDがトップに立つが、コース上ではポルシェ919HybridのペースがトヨタTS050 HYBRIDを上回って逆転。
しかし、アクシデントの破片を拾ったか、トップのポルシェ919Hybridがパンクして後退。トヨタTS050 HYBRIDが1-2を形勢することになった。
しかし、まずは6の小林可夢偉組がトラブルに見舞われてピットインしてガレージに入れられ、一端はコースに戻ったが、再びピットに戻ってリタイア。
トップを快走していた5中嶋一貴のトヨタTS050 HYBRIDから白煙が上がったのは、残り1時間半のところだった。電気系統のトラブルと報告されたが、トヨタTS050 HYBRIDの2台は、同じトラブルのようだった。
終盤、フォードGTが高速オールージュでのクラッシュを始め、数多くの接触やアクシデントも起きた。
2位のポルシェは、トラブルでハイブリッドが使えない手負い。大荒れを絵に描いたようなレースだったが、ルマン24時間の前哨戦として濃厚なレースだった。
次は、WEC第3戦は、天王山のルマン24時間。6月18日土曜日のPTA(ボルシェ/ トヨタ/アウディ)の熱戦への期待が高まった。
◆2016WEC第2戦スパ-フランコルシャン6時間トップ10
1. 8アウディR18 e-toron quattro(LMP-1-1)
2. 2ポルシェ919Hybrid
3. 13Rebellion R-One AER
4. 12Rebellion R-One AER
5. 7アウディR18 e-toron quattro
6. 4CLM P1/01 – AER
7. 36Alpine A460 – Nissan(LMP2-1)
8. 31LIGIER JS P2 – Nissan
9. 45Oreca 05 – Nissan
10. 43LIGIER JS P2 – Nissan
14. 71Ferrari 488 GTE(GT-Pro-1)
21.98Aston Martin Vantage V8(GT-Am-1)
photo by Audi