WEC富士の舞台
4年目の新生WEC。ボルシェの速さとアウディの強さに、地元トヨタが同挑むか。写真は2012年。
今週末にWEC(スポーツカー世界耐久選手権)第6戦を控えた静岡県の富士スピードウェイ。
16のコーナー、1.475kmの長いメインストレートを備えた、1周4.563kmの国際サーキットであり、1965年の開場当時の第1コーナーには、1974年に廃止された巨大な30度バンクが注目を集めた。
富士スピードウェイでは、1976年に日本で初めてF1日本グランプリが開催され、2000年にトヨタ自動車が経営に加わって大幅改修が行なわれ、2007年と08年の2年間、F1GPの日本グランプリが開催され、雨の災難が思い出されるが、スポーツカーの耐久レースでも、数々の名場面を提供している。
トヨタにとっては、1967年に初開催された富士1000kmレースでトヨタ2000GTが優勝を飾り、以後2年間、トヨタ7が勝利している。また、1982年から7シーズンに渡ってWECの開催コースとなった。
ちなみに、鈴鹿の”サーキット”に対して富士が”スピードウェイ”と呼ばれるのは、富士スピードウェイの前身がNASCARを標榜したアメリカのオーバルコースとして誕生するはずだったからで、インディ500のインディアナポリス・インターナショナル・スピードウェイや、デイトナ500のデイトナ・スピードウェイと同じ流れを汲むからだ。
トヨタが経営に乗り出してコースレイアウトは大幅に変更され、スペクタクルな醍醐味が影をひそめてしまったが、それでも、首都圏からのアクセスなどの利点を活かして、多くの観客を集めて、熱戦が期待されている。
週末の天気は下り坂だが、むしろ、適度な雨なら、レースを面白くする要素になるはずだ。
WECの詳細は、GAZOO RACINGで!!
photo by [STINGER]/富士スピードウェイ