不定期更新/山口正己オススメ動画–第三回作品『1965 Le Mans 24 Hours Last Lap』
古い動画をみているうちに、モーターレーシングの本質が見えてくる(かもしれない)。
1965年は、レーシングカーにとって、ある区切りの年だった。それは、ウィングがない最後の年。
それまでひたすら空気抵抗が少なくことが速く走るための必要なすべてと思われていたが、空気の力でボディを下向きに押しつけるとタイヤがしっかりグリップしてコーナリングスピードが高くなることを発見。アルファロメオのカルロ・キティ博士が発案した、お尻をアヒルのようにピッとはね上げる“ダックテール”が大流行した。
そして1966年にウィングが登場して、“ダウンフォース”という言葉が使われ始めることになるのです。