リカルド「ブレーキを遅らせることがバクー最大のチャレンジ」 — 【アゼルバイジャンGP プレビュー】
アストンマーティン・レッドブル・レーシング【アゼルバイジャンGP プレビュー】
◆ダニエル・リカルド
「バクーはほかのストリート・サーキットとは違う。追い抜きが可能だからね。実際、いろんな場所でオーバーテイク可能だよ。オーバーテイクができるところが少ないモナコやシンガポールとは対照的だね」。
「バクーで一番トリッキーなのはブレーキングだね。あそこは攻められるブレーキング・ポイントが多いし、可能な限りブレーキを遅らせないといけない。ただ、ミスする余地はないよ。一度ブレーキング・ポイントに入り込んで、ホイールをロックさせようものなら、もう壁にご対面だよ。僕としては、バクーの一番難しいところはブレーキングの限界を探って、とにかく自信を持つことだって言いたいね」。
「ターン1、ターン2と抜けると次はDRS(可変リヤウイング)が使えるストレートだよ。そこでは壁がドンドンドンと迫って来て、本能的にはブレーキ、ブレーキ、ブレーキ、ブレーキて感じになる。(ブレーキを)可能な限り遅らせるためには自信が必要だよ。それがバクー最大のチャレンジで、ブレーキでしっかり攻められるから、高速サーキットみたいだね。モナコはあんな感じの高速じゃないし、もっとコーナリングがメインだからね。バクーはもっとブレーキ(がメイン)だね」。
「ストリート・サーキットではそれが好きじゃないといけないし、尊重して理解しないとね。それは理解できるし、速く走るためには限界まで攻めないといけないけど、そこまで達すると噛みつかれちゃうかもね」。
「去年のバクーは色んな面でたくさんの人にとってクレイジーだったね。チームは丁度先週末の上海みたいに素晴らしい戦略を用意してくれて、レースでは素晴らしい采配をしてくれた。僕は1位になるためにずっとフィールドを切り開いて行ってたと思う? まさか。でも前のみんなはハエみたいに落ちて来てたし、僕はいいオーバーテイクを決めて行って、とにかく突き進み続ける勢いがあったからね。フィニッシュ・ラインを通過するとき、ちょっと混乱してた。どんな勝ち方だったんだろうって考えながらだったけど、同時に最高の気分だった。クレイジーだったし楽しいレースだったから、思い出の一つだよ」。
【翻訳:STINGER】
Photo by Aston Martin Red Bull Racing