マシンがジャンプ!スティングくんのキニナル写真(ブラジルGP)
ブラジルGP決勝レースの44周目に事件は起きた。周回遅れだったエステバン・オコン(フォースインディア)は、トップのマシンと同一周回に戻るようチームからのアドバイスを受けて、そのとき1位走行中だったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)をオーバーテイクしようとして接触。フェルスタッペンの優勝のチャンスを台無しにしてしまった。
オコンは堅実にレースをする印象があるだけに、少し驚くインシデントだったよね。レース終了後、怒りMAXのフェルスタッペンは、体重計測所でオコンを3回突き飛ばした。「おいおいマックス、これはどういうつもりなんだい?」といった具合に肩をすくめたオコンを許す気なんか微塵も無さそうな表情で、フェルスタッペンは計測所をあとにした。怒る気持ちは分かるけれど、暴力はあまり褒められたものではないし、受け継ぐ血はドライビングスキルだけでいい。
オコンの無理なオーバーテイクは、優勝争いをしているマシンに対して行うにはリスキーすぎた。けれど、少し厳しい言い方になってしまうけど、もしレッドブルのマシンに乗っていたのがライコネンやアロンソだったら、避けられた事故だったかもしれないと思うと、フェルスタッペンがまだ一流ドライバーへの成長過程であることが垣間見えた瞬間でもあったと考えることもできるね。
[スティングくん]
Photo by Aston Martin Red Bull Racing