スティングくんの”そうだったのか!!”その1 ~TF010がお蔵入りになったのはなぜ!?~
今年の初め、TMGと手を組んで14番目のチームを目指していたステファノビッチ。
トヨタのF1活動を行なっていたドイツ・ケルンのTMGは、昨年11月のF1撤退発表の後も、2010年用のマシン”TF010″の開発を続けていた。それは、どこかのチームの運営で2010年に走らせたい、とTMGの関係者が思っていたから。
最初は、セルビアのゾラン・ステファノビッチという人物がTMGの計画に興味を示して、実際にケルンを訪れて関係者とも具体的な話し合いをしたんだ。
でも、結局実現しなかった。その後、イスパニア・レーシングのホセ・ラモン・カラバンテというスペイン人が興味を示して、実際にイスパニア・レーシング
は、TMGに施設を使ったマシン開発を委託したけど、結局、代金踏み倒し。そうしておきながら、あたかも来年、TMGとの協力関係が続くような情報をまい
た(?)ことから、TMGは11月に、「イスパニア・レーシングとは関係ありません」というリリースを発表したんだ。
要するに、「ステファノビッチも、カラバンテも、一言で言えば、実はお金が無かった、ということ」になった。
ところで、TMGと、ステファノビッチとイスパニア・レーシングは、いずれもバーニー・エクレストンからの、「彼らをよろしく!!」という電話で始まった話とのことだけど、最後は、同じく、バーニーから、「彼らは金がない、気をつけろ!!」と電話があったという。
ちなみに、バーニーさん、TMGに迷惑をかけちゃったと思っている、ってことかも。その証拠に、中国系ファンドとF1チームを立ち上げようと画策している
人が、バーニーにTMGとの契約の相談をしたら、バーニーから、”金が確定するまでTMGとはコンタクトするな!”と、言われたんだってさ。
[STINGER / スティングくん]