F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

トルコGPスタート直後の1コーナー。

小林可夢偉の2010ベストレースは、合計5台を抜きまくった鈴鹿の日本GPかと思ったら、違った。

「みんな認めてくれないんだけど、トルコなんですよ」。その理由は、外からは見えない”光景”があったからだそうです。

5月30日、第7戦トルコGP。可夢偉は、予選10番手グリッドからイスタンブールのそのレースをスタートしたよね。スタートは左側。走行ラインと違うから、分が悪かったせいか、得意のスタートダッシュを決められずにA.スーティルに抜かれて11番手でレースを始めた。

しかし、「レッドブル、マクラーレン、フェラーリがいつまでも見えていたんです。あれは美しかった」と可夢偉。

見ている方は、単純な順位や追い越しで判断するけれど、乗っているドライバーからの受け取り方がまったく違うものだったと聞いて、なんだか新鮮。今年は、可夢偉が、”もっと美しい風景”が見えるレースをしてほしいと思った。