レースは終わっていなかった!3人が3位表彰台を獲得した日【メキシコGP(スティングくんです)】
今日、3位になった3名(左からフェルスタッペン、フェッテル、リカルド)。
メキシコGPは、最後の数周にドラマが待っていた。
フェラーリのセバスチャン・フェッテルは終盤、前を走るレッドブルのマックス・フェルスタッペン(3位)に追いついた。フェルスタッペンは、ポジションを譲るまいと健闘(抵抗?)するも、シケインでブレーキが遅れてコースをショートカットしてしまった!
アドバンテージを得たフェルスタッペンだったけど、フェッテルにポジションを明け渡すことなく3位でゴール。
本来、ショートカットをしてアドバンテージを得た場合、後ろのマシンにポジションを譲らないとペナルティを受ける可能性が高いけど、大丈夫……?
最初に3位表彰台を獲得したのは、フェルスタッペン。4度のワールド・チャンピオンを抑えてフィニッシュした。メキシコGPの風物詩ともいえるスタジアムセクションに設置された表彰台の前に迷うことなく自身のマシンを停めて、観客に手を振ってる。
喜びも束の間、表彰式を待つ控室でヘルメットを脱いだフェルスタッペンに、「5秒加算ペナルティで君は3位ではなくなった」と今年一杯でF1GPの舞台を去るレースディレクターのハービー・ブラッシュから知らされる。
フェルスタッペンのショートカットに5秒加算ペナルティが下ったことで、フェッテルが今日二人目の3位表彰台獲得になった。 フェッテルはパルクフェルメ(車両保管場所)にマシンを置いて、駆け足で表彰台へGO!
イタリアGP以来の表彰台で喜ぶフェッテル!……だったけど……。
このあと、フェッテルもペナルティで3位を抹消されちゃったんだ。レース後の審議で、フェッテルに迫っていたダニエル・リカルド(5位)に対するフェッテルの動きが、”危険、または不安定な走行”と判断されたために、今度はフェッテルに10秒加算ペナルティが課せられてしまった!この裁定によって、残念ながらフェッテルは5位に。
フェッテルの動きで行き場を失ったリカルドの右前輪がフェッテルの左後輪に接触し、あわや大惨事のきわどい場面が展開した。
最終的に3位のポジションは、繰り上げに繰り上げを重ねたリカルドのものに。F1GPの中でもNo.1といわれる表彰式に出れなかったリカルドは、レース後、「一番ガッカリだったのはその瞬間(表彰式)にスタジアム(・セクション)にいられなかったことだけど、ポディウムはまだそこにあるから、みんなとそこに行って何枚か写真を撮ってくるよ」とコメント。
リカルドは日が暮れかけた表彰台で何枚か写真を撮って、今日3人目の3位表彰台を楽しんだ。
自分がもらうはずだったトロフィを、リカルドに触らせてもらっているところ。 最初の3位、フェルスタッペンは4位になった。
リカルドに笑顔が戻ったね。
最後に笑ったのは、リカルドだった!
[スティングくんでした。]
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Red Bull Racing / Getty Images/Red Bull Content Pool
Ferrari S.p.A