“ヨーロッパ・ラウンド”が始まる!!
マシンを運んで、そのままガレージになるトランスポーター。
来週末は、2013年F1GP第5戦スペインGPがやってくる。”ヨーロッパ・ラウンド開幕”だ。ところで、なぜ、ヨーロッパ・ラウンドというのかな?
まず、F1の本場がヨーロッパだということはみなさんが知っている通り。ホントは、ヨーロッパというより、イギリスが中心地だ。なにしろ、F1チームの7つがあるからね。メルセデスも、ドイツじゃなくて、本拠地はイギリスのブラックリー。元ホンダF1チームがあったところ。
イギリスに本拠地がないのは、フェラーリと、ザウバー、そしてトロロッソだけ、あとは全部イギリスだから。
話が逸れたけれど、ヨーロッパが本場なのには間違いはない。
◆”F1村”ができる
ヨーロッパ・ラウンドになって一番大きく違うのは、トランスポーターとモーターホームがパドックに並ぶこと。ここまでのオーストラリア、マレーシア、中国、バーレーンは、マシンや機材をチャーター機で運搬していたけれど、陸路で移動が可能なヨーロッパ・ラウンドは、トランスポーターで運搬する。
フェラーリのモーターホーム。VIPの食事やホスピタリティの場所。
実は、こうして走って会場に来て、モーターホームへ組み立てられるんだ!!
そのトランスポーターと、VIPゲストの食事をサーブしたり、ドライバーが寛ぐためのスペースを設けたモーターホームがパドックにズラリと並んで、”F1村”ができるのはご存じのとおり。
◆2013年型の第一弾完成形マシンが勢ぞろい
また、スペインGPの会場になるバルセロナのカタルーニャ・サーキットは、冬でも比較的暖かい南ヨーロッパにあることで、冬のテストでも使われていて、各チームが最も豊富にデータを持っていることでも知られる。ここまでの4戦でニューマシンの方向性はだいたいわかったけれど、第4戦のバーレーンGPからの3週間、開発した2013年モデルの第一弾完成形が投入されるのがスペインGP 、ということでもある。
そして、いままでの4戦と違って、本拠地からの距離が近いから、極端な話、金曜日のフリー走行を走って何か問題があれば、修正パーツを作って土曜日のセッションに間に合わせるということもできるんだ。
もうひとつ、これはヨーロッパ・ラウンドとはちょっと関係ないかもしれないけど、F1村ができるカタルーニャ・サーキットは、いろいろなタイプのコーナーがあって、マシンのポテンシャルが試されるコースで、”ここで速ければ他のコースもオッケー”といわれている。そういう意味でも、ヨーロッパ・ラウンドが開幕する来週のスペインGPが今から楽しみ!!
[スティングくん]