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【山口正己の提言】コロナ騒動とマスコミ その8

すでにご立派な歴史を持つアフタヌーンショー。

その7からつづく)

事実上のノックダウン

しばらくのごぶさたでした。マスコミのあまりの体たらくにあきれて呆然自粛(?)な日々であった、という親父ギャグは置いておいて。

今回、日本に緊急事態宣言が布かれたわけだが、これは、欧米と違って法的拘束力がない。つまり、ロックダウンより強制力の低い指示だ。だが、ここは日本。アメリカやフランスなど諸外国政府が講じたロックダウンと同等の効果が出ている。事実上のロックダウンと言っていいだろう。

古くは勤勉と言うフレーズが日本人の代名詞だったがその特性の名残りであり、悪く言えば、盲目的に善を掲げて人権蹂躙を厭わずにアジア諸国を植民地化したり、天皇万歳と叫んで玉砕した過去に通ずる国民性の表れといえるかもしれない日本の国民性がよく現れている気がする。良く言えば、猪突猛進で戦後の高度成長を遂げた国民性にも通じる。

こうした我々日本人の従属意識の高さ、言い方を変えれば、他人と同じことをしないと不安になるというような個性の無さを表していると言えなくもないか。

一方で、自分だけは大丈夫と思って行動した“パチンコ問題”や“江の島問題”に象徴されるのは、「自分が感染しなけりゃいい」という独善的な国民性であることも物語っているかもしれない。パチンコに行くのは、自分が感染しなければいい、自分が好きで行っている、自分のことは自分で責任を取る、と考える人々の集団そのものだ。しかし、「本人が感染してしまう」ことや「自分が感染したら自分で責任をとる」という言い分は、まったくの的ハズレであることに気づいていない。ストレートに言えばバカでしかない。

「感染するのではないか?」という恐れや懸念は、自分のことだけしか考えていないことであり、ウィルスは、誰もが感染してしまうリスクを抱えていることを考えれば、「自分と自分以外」、つまり「他人」を含む全員を考える力を持つべきで、「人が移動することで感染を拡げてしまう」ことを警戒することが、感染防止の正しい行動であるべきだが、そこが思考の源でなければならないということが身についていない残念な国民性を表してしまっている。

それに併せるようにマスコミが酷すぎる。5月に入ってその酷さは加速はしても緩和はされず、ワイドショーと夕方のニュースの馬鹿馬鹿しさが如実に現れている。

スーツ姿の男性アナウンサーが悲痛な表情で視聴者に外出自粛を呼びかけている同じ番組内で、北日本の桜の開花情報を伝え、ゴールデンウィークの八王子インターのライブカメラが、高速道路がガラガラの状況を見せつけた。これを観た不届き者や自粛ストレスに苛まれた人々が、誘発されて出かけたくなる、というような影響をまるで意に介さずタレ流す。

視聴者に向けて「いまだけは自粛してください!」と涙ながらに訴えるアナウンサーがSNSで讃えられる一方で、そのアナウンサーがキャスターを務めるニュース番組内で、「休業したら潰れてしまうから開店しつづけるしかない」と訴える店主を、番組が応援したり支持しているかのように平然と放送している。一貫性も責任も何もあったもんじゃない。

その9につづく)

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