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シンガポールGP中止の波紋-1/2

ひっそりと静まり返ったマリナ・ベイ・サーキット。

10月1-3日開催で今年のF1カレンダーに組み込まれていたシンガポールGPが中止された。日本からも多くの観客が訪れる人気の海外レースなだけに残念だが、開催の4カ月も前の発表は、シンガポールGP特有の事情がある。STINGERシンガポール特派員が報告する。

<サーキット設営>
シンガポールGPはオフィスビルや商業施設、ホテル等が建ち並ぶ都心の一等地を閉鎖した公道サーキットのため、毎年6月頃にはサーキット設営を始めなければなりません。1周5キロに渡ってコンクリートウォールだけでなくナイトレースの照明設備も設置します。そのため設営には約4カ月の時間がかかっていました。

サーキットの設営現場で働くのは、インドやバングラデシュからの出稼ぎ労働者。しかしデルタ変異株の猛威のため、これらの国からの外国人入国は認められておらず、シンガポールでは様々な工事現場で作業が遅れています。シンガポール国民の住宅建設も遅れている現状、サーキット設営に貴重な人手を割くことはできないでしょう。またサーキット設営現場でクラスターが発生する可能性もあり、期限が決められているサーキット設営はリスクが高過ぎます。

<無観客レースは非現実的>
昨年から無観客や一部の観客のみでレースが行われてきましたが、サーキット設営に莫大な予算がかかるシンガポールGPは、入場者収入が見込めない無観客・一部観客のみのレースは非現実的です。レース関係者は特別に入国を認めても、シンガポールGPは延べ20数万人の来場者のうち40%が日本を含む海外からの旅行者が占めています。入国規制がいつまで続くかわからない現状ではリスクが高過ぎます。

このように公道ナイトレースのシンガポールGP特有の難しい問題が山積みなのです。

<シンガポールGPの行く末は?>
1998年に始まったシンガポールGP、最初は5年契約、次に5年延長、更に4年延長して今年はその4年契約の最終年でした。シンガポールGPは多額の費用負担や都心の閉鎖などの問題も抱えています。当初は世界初のナイトレースでしたが、中東でもナイトレース・トワイライトレースが始まり「世界唯一]という希少性も薄らいできています。こうしたことから国内でも開催反対の声は決して少なくはないという現実もあります。

シンガポールGP主催者は「今後の開催は政府およびF1と協議しています。すべての関係者に有益な結果となるよう努力しており、詳細は追って発表します」としています。しかし開催継続にはいくつもの問題点があります。

2/2につづく)

photo &レポート:Takuho Takamura /[STINGER]

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