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田辺豊治新テクニカルディレクターに訊く 準備はいかがですか?(その2)

その1からつづく)

山口:トロロッソのファクトリーの雰囲気はよかったですか?
田辺:設計やエンジニアリングルームでは、周りとコミュニケーションを取りながら、物を作ったり組立てている作業場では、数人が共同で効率良く作業を進めている様に見えました。

山口:アメリカのインディカーのチームの規模やムードなどをF1と比較していかがでしょうか。
田辺:ご存知のように、インディーカーはダラーラ製のシャシーを使うワンメイクで、チームはモノコックや大物エアロパーツは作りませんので、その分はF1チームのファクトリーの設備/規模の方が大きいですが、その他はインディーカーのトップレベルのファクトリー、例えばチップガナッシなどとそれ程大きく異ならないように見えました。

山口:トロロッソのテクニカルディレクターのジェイムス・キーさんには会いましたか?
田辺:はい、先ほどお話したファエンツァでのテクニカルミーティング時や、彼自身がミルトンキーンズの我々のオフィスを訪れるなどで何度か会いました。

山口:どんな印象の人物ですか?
田辺:とても話し易い人です。テクニカルな事を事細かくオープンに話が出来ています。

山口:チーム代表のフランツ・トストさんとは?
田辺:トストさんとも既に数回お目に掛かりました。F1に参戦する自チームを更に強くするコミットメントを、そのお言葉から強く感じました。また、Hondaにも大変協力的に対応下さっています。

山口:どんな印象の人物ですか?
田辺:偉ぶったところが無く、お話していて楽しい方です。Hondaを非常に好意的に受け容れてくれているのを感じます。

山口:トロロッソは、チーム全体としてどんん印象でしたか?
田辺:当初は、パワーユニットを新たに組み合わせるわけですが、そのインストレーション全般に関して、出来ることは「嫌」とは簡単に言わず、お互いの要求を明確にした上で戦闘力最善の仕様を決定していくと言う、ポジティブ&フレキシブルな印象を受けました。

山口:一般的なイメージとして、マクラーレンが10とするとトロロッソは7くらいのチーム力と思われていると思いますが、実際には、トロロッソのポテンシャルはいかがでてょうか。
田辺:今回、私は現在のマクラーレントお付き合いをしていないですし、トロロッソとはまだまだ付き合い始めたばかりなので何ともいえません。

山口:雰囲気はいい、と。これからですが、いい関係になれそうですね。
田辺:はいそう感じています、と言うか、既にいい関係がスタートしています。

山口:もちろん、パッション的にトロロッソは素晴しいと思いますが、足らないところもあると思います。ホンダの立場として田辺さんがトロロッソの戦力で足らないところ、そして補てんできるのはどんなところになりそうですか? たとえば、サクラのファシリティなど、融通できるところはあると思いますが。
田辺:サクラのみならず、UKオフィスのミルトンキーンズ含めて、ファシリティなど融通しあって開発を進めるのは、非常に有用だと考えています。彼らのギヤボックスと我々のPUを合わせての確認テストなどは既に開始しています。更に他方面の協働も強化したいと考えています。

山口:他方面の協働には、具体的に、どんなことが?
田辺:まあ、色々と(笑)。

山口:ところで、今年はパワーユニットの年間使用数が4基から3基と厳しくなります。
田辺:さらにレース数が去年の20戦から21戦になりますから、厳しくなりますね。

山口:なるほど、さらに厳しくなると。
田辺:でも、難しいところに挑戦する、というのがホンダである、という意識で臨みたいと思っています。

山口: 第二期のターボ時代に、過給圧が制限されていく中で、当時の桜井淑敏総監督が宗一郎さんに、どんどん厳しくなることを報告したら、宗一郎さんは、「その規制はうちだけにかかるのか」というので、桜井さんが笑って、そんなことはありません、と答えたら、宗一郎さんは、「だったらチャンスじゃないか」と仰ったそうですね。まさにそれがホンダと思いました。
田辺:簡単ではないですが、我々にとって最も難しいのは複雑なPUのハードウェアー構成とそのマネージメントだと思います。だから、我々Hondaはそこに挑戦しています。レギュレーションの技術ハードルが高いところに遅れて参加したという背景もあります。追い付け追い越せで開発を進めていますが、先行組も開発の手は緩めませんからそう簡単なものではありません。

山口:開幕戦の予選は、ガスリーが7位、ハートリーが12位と予測していますが(笑)。
田辺:そう簡単にいくでしょうか(笑)。

山口:ともあれ、トロロッソとはいい関係で開幕戦を待っている、ということですね。開幕戦で、ガスリーとハートレーが、いいレースをして、トロロッソ・ホンダの全員が笑顔になれることを期待しています。ありがとうございました。
田辺:ありがとうございました。期待に沿えるようにがんばります。

(完)
※田辺TDインタビューは、2月26日発売の『CARトップ』誌でもお届けします。

インタビュー/まとめ[STINGER]山口正己
photo by HONA / TORPROSSO


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