2022年に向けて–角田裕毅“新世界のF1GP”を語る–その4/6・2022マシンの感触
(4/6–3/6から続く)
2022年からは、マシンがいわゆる“ワンメイク”になり、形としてはチーム間の差がなくなる。しかし、まずは自由に改善できる範囲は、これまでより大きく減ったとはいえ、セッティングを含め、チーム力の差は依然として残る。
スクーデリア・アルファタウリは、元々レッドブルのコピーなどと揶揄されていたが、それが事実なら、今回の車両規定はファエンツァのチームに大きなメリットとなる。なぜなら、2022年マシンは、いやでもレッドブルと一緒になる。そこからの“改善”はお手のモノだ。
角田は、AT03を気に入っている様子だ。
「タイヤが13インチから18インチに変更されることが、外見上でも明確に分かる変更になると思いますが、乗った感じは、動きがシャープになります。ステアリング操作に直ぐに反応する。空力的な狙いはもちろんですが、それもあって、オーバーテイクがしやすくなったと思います」
「ただ、ダウンフォースが下がったことで、特に高速コーナーでのグリップが低いけれど、18インチ・タイヤはコントロールがしやすくて、アブダビのテストでもフィーリングはよかったです」
(5/6に続く)
[STINGER]山口正己
photo by Honda