13日の金曜日
◆不吉な予感が当たった。たった一人の夕食を、ホテルの隣のレストランでいただきました（泣）。
◆T口上海大使（我々の間では–笑）の招待に預かれない日が続いている。水曜日こそ、一緒に、大理石を壁と床に惜しげなく使っている超絶おいしい超高級中華（それでも一人3000円少々）をいただいて、”充実の中国生活”が始まった。だが、昨日はも今日も、みんなの集合時間に出遅れた。
◆そもそも遊びに来ているわけじゃないので、出遅れた、という表現からしておかしい（笑）が、おいしいものをいただきたい、腹一杯になって幸せに眠りたいと思う当方としては、はなはだ芳しくない、やっぱり13日の金曜日だったのである。
◆ご託はともかく、以下の写真をどうぞ。
原稿を終えて、確認を済ませたのが、現地時間の8時半。いまならレストランが開いている時間だ。そそくさと、ホテル隣に並ぶその”レストラン”へ。正直、レストランというより、食堂だけど（笑）、昨日、”火鍋”という字を見ていたので、ここにした。
しかし、だ。言葉が100％通じない。通じたのは、「チンタオ･ビール」のみ。これが通じただけで、店員と顔を見合わせてお互いニッコリ。もう少しで握手しそうだった。
お薦め、お薦め、と一応漢字を頭に描いて伝えるも通じず。なんでもいいので鍋と、中にぶち込むものを、と手振り身振りで訴えた。通じた。というより、相手が面倒になって、これとこれでどう? と聞いたので、OKOKと答えたが、なんのことか全然わからない。しかし、鍋をグツグツ煮ているイメージは通じた。
出てきました。間違いなく鍋だ（笑）。ここだけで相当嬉しかった。
しかし、出てきた生肉が何の肉かわからない。終わってホテルに戻ったいまでも、未だに何の肉かわからない。まさか、犬じゃねぇだろうな、と思いつつ、いただいた。
味噌のようなものをつけて食えとオッサンは言ったが、若干甘めの、魚肉をミンチして漬け込んだような味噌はあんまりおいしくなかった。
いくら経ってもグツグツいってこないと思ったら、そのうち別の店員が、火力調整ダイヤルがついているらしいテーブルの下を指さして何やら叫んでいる。どうやら、スイッチが入っていなかったらしい（泣）。注文した青島の大瓶が半分なくなる辺りまで、待てど暮らせど煮立った来なかったのはそのせいだった。
煮立って来た。しかし、アク取りはどうすんだべ（笑）。適当に、レンゲを使って茶碗にアクを捨てる。
何の肉からわからない（画面の右向こう。赤みががった、一見鴨のようだが、四足動物と思う）を一応入れてみる。煮えたのを見計らって食ったけど、ほとんどおいしくなかった（笑）。
そもそもスープに、柔らかく煮込んだ牛肉が入っていた。要するに、得体の知れない肉は頼む必要なかったのだ。
続いて、野菜を注文してみた。壁にかかっている写真の野菜を指さして意思を伝える。伝わった。青島以来二つ目の意志のある注文ができた（笑）。
野菜はまあまぁおいしかった。が、問題は、味付けだ。周辺のテーブルを見渡して、濃い茶色の瓶と薄い琥珀色の液体が入った瓶を発見してなめてみた。どっちも酢だった（泣）。どっちがが醤油だったら救われたのになぁ。
こっちは一人、向こうで楽しそうに団欒する集団が恨めしい。
◆とりあえず、食った。こんなにおいしくない夕食をいただいたのは、何年ぶだろうか。腹が一杯になったので、幸せと思うべきかもしれない。恐るべし、13日の金曜日（泣）。
