インディ500といえば思い出す「左右非対称」!!
◆インディは、言わずと知れたオーバルコース。4つのコーナーは当り前ながら左にしか曲がらない。
◆普通のクルマは、左右対称が当り前、というか、普通の感覚。だがインディアナポリス・モーター・スピードウェイだけを走ることを考えると、左コーナリングだけでいいので、左右が非対称でいいことになる。
◆コーナリングの外側の左タイヤの方が踏ん張りが必要なのと、そもそも外側のタイヤは内側より長い距離を走るために径が大きいのもそのひとつだが、1965年のロータスは、明確な左右非対称だった。
◆ロータスは、鬼才コーリン・チャップマンのアイデアで、様々な革新テクノロジーを送り出している。1970年のウェッジ・シェイプ、1978年のベンチュリーカーなどが成功したマシンとして名高いが、インディカーにも様々なアイデアを送り込んでいる。左右非対称のロータス38もそのひとつだ。
◆1965年のインディ500に、ジム・クラークが、このへんてこなマシンで優勝したが、まさにインディ500が特殊なレースであることを物語るマシンの1台だ。
◆辿り着いたこちらのビデオ、ロータスがミッドシップマシンを持ち込んで、それまでフロント・エンジンが常識だったインディ500に衝撃を与えたこと。ロータスのコリン・チャップマンとジム・クラークが天才だったことを、ダン・ガーニーやジャッキー・スチュワートが語る猛烈に中身の濃い内容だった。
◆週末の第104回インディ500に備えて、必見です!!
photo by GOODWOOD FOS
movie by The Henry Ford