F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

全国縦断(の1/4くらい)

◆今週はあちこちチョロチョロした。

◆5日にクルマでトコトコと福島。往復650kmを、無給油でこなせた。タンク容量は65リッターなので、安全運転すると、1994年型の古いM3でも、高速道路のアクセルなるべく動かさない走行なら、リッター11km以上走ることがわかって嬉しかった。高速道路料金も、白河から北は無料なので、八王子からだと3500円になっていた。

◆しかし、というようなことさえ知らずに、原発から20km少々の川内村に住む友人宅を訪れて思ったのは、いかに自分が他人事としか思っていないか、ということだったりする。

◆夕方3時半頃到着して、翌朝8時に夕べの鍋の出汁がたっぷり出ているツユで作った雑炊(ウマイ!)をいただいて、8時過ぎに出発したが、村の道路には、時々クルマは通るけれど、歩いている人はめったにいない。人口3000人が、原発の事故で多くの人が避難して、多分200人くらいかいなくなったというから、それもいたしかたなしか。シンとした風景が、いままで以上に、なんにもできない自分を象徴しているようで肩身が狭かった。

◆東京までのんびり走った後、6日の夜は、”今年も北野会”。往年の名レーサー北野元さんの呼びかけで、往年の名ドライバーやレース関係者が集結する。数年前に大久保力さんにお誘いいただいて、濃いメンバーと同じ屋根の下の夕べを過ごさせていただいているが、北野さん、大久保さん、高橋国光さん、津々見友彦さん、漆原徳光さん、舘信秀さん、本橋明泰さん、そしてモトクロスの東福寺保雄さんが旧交を暖める場は、今年も熱かった。

◆さらに今年は、人間国宝(正確には重要無形文化財(総合認定)保持者)の大倉正之助さんが飛び入り参加。レース好きで知られる大倉さんには、一昨年の鈴鹿でお会いして、[STINGER-MAGAZINE]を差し上げたが、大変喜んでいただいて、却って恐縮した。本物は、この夜も本当に腰が低い方であった。それどころか、司会者があいさつをお願いすると、「こういう場面にお招きいただいて大変嬉しい。その気持ちを」、ということで、即興の一曲。猛烈に通る声に、参加者全員が聞きほれたのであった。

◆こういう場面をみんなで共有できたらいいなぁ。

◆[ROSSO×ROSSO]の会場としていかが、とのありがたい提案をいただいて、7日は、京都国立博物館の見物。[ROSSO×ROSSO]の理念を聞いていた館長から、”そういう文化的なことなら是非”とお墨付きをいただいた。今年のuraku AOYAMAでも十分緊張したが、これはプレッシャーが大きくなった。みなさんの引き続きのご協力を、よろしくお願いします。

◆新幹線に飛び乗って、品川からタクシーで六本木のミッドタウン、リッツカールトン・ホテルの忘年会。239人を集めた壮大な集まり。M社長のあいさつが染みた。「今年は大変な年になった。しかし、そこで、みなさん、苦労と共に貴重な経験をし、命の大切さも深く知ることができたと思う。負けずに頑張りましょう」。その通りですm(_ _)m。ため息ついてても、何も始まらないなぁ、と思わずため息(←だめじゃん!)。
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