2週連続のレッドブル・リンクは別のレースになる!?
◆真夏の3連戦の最後を飾るオーストリアGPは、名前は違うが、先週のシュタイヤーマルクGPと同じレッドブル・リンクで行なわれる。
◆先週のシュタイヤーマルクGPは、1/100秒の僅差で争われた2位以下の闘いを余所に、フェルタッペン+レッドブル・ホンダが0.2秒という大差のポールポジションを決めてスピードの違いを見せつけた。
◆となれば、今週末に同じコースで行なわれるレースも、フェルタッペン+レッドブル・ホンダの独壇場になる、と思うのが普通の感覚だ。しかし、ひとつ大きく違うことがある。タイヤだ。
◆シュタイヤーマルクGPでは、5種類のピレリ・タイヤのうち、柔らかい(固いに修正)方から3種類が供給されたが、オーストリアGPでは、固い(柔らかい)方からの3種類になる。簡単に言ってしまえば、レッドブル・ホンダに対して、タイヤに厳しいといわれるメルセデス寄りと言えるタイヤになると考えられるから、少なくとも、シュタイヤーマルクGPのような“大差”は着かない、という予測ができる。
◆特に、メルセデスはフロントタイヤに厳しいといわれ、早めにピットインせざるを得なかったハミルトンにとって、楽な方向にあることになる。タイヤ・コントロールが巧いといわれるハミルトンが、どこまでフェルタッペン+レッドブル・ホンダに食い下がれるか。
◆そこをテーマに今日から始まるフリー走行をみれば、週末のドラマは、さらに一段興味深いものになる!?
※供給タイヤの種類を修正しました。
photo by MERCEDES