F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

オートポリスの思い出-1

峠を抜けると忽然と見えてくる。これからそこに行くと思うとワクワクする。このシチュエーションが好き。

◆スーパーGTで活躍中の井口卓人選手のツイッターに美しい空撮のツイートがあった。今まで観たオートポリスの写真で一番綺麗と思って、美しい!! とリツイート、ついでに、新情報、というより自慢を書いた。

「地形をできる限りいじらないこと」「アクセスを考慮して観客席を内側にすること」。これが、総合プロデューサーだった第二期ホンダF1総監督桜井淑敏さんの指令でした。この指令で、ヨーロッパ的なコースレイアウトが可能になり、ピットがアウト側になったのです。

◆「地形を大きく変化させなかったのは、大量の土砂を巨大ユンボで移動すると、工賃が高くなるうえに工期が長くなるので、それを嫌ったってこともあったのでは」という友人からのレスもあったけれど、桜井さんはもっとロマンチスト。元々ゴルフ場になる予定の土地を鶴巻さんの日本トラストが買収して、F1も視野に入れた計画だったけれど、大切にしたかったのは、熊本方面から峠を超えると、眼下にそれが広がるシチュエーションが“夢の空間”を思わせて、だから地形を大切に、という思考回路になった。

◆どうしてそんなことを知っているのかといえば、初期段階のコース設計チーフを仰せつかったからだ。多くのレーシングドライバーや、カート、ダートラまで含めた関係者の意見を伺って、“マシンゾーン”を考えた。結局、カートやダートラのコースは、中途半端な形で収束してしまったけれど、夢のある仕事だった。

初期の頃のオートポリスのデザイン案。

ほぼ最終段階。この後、FIAの査察を受けて、主にストレートに続くコーナーのRが小さくされ、コーナリングスピードが下げられた。

◆そうした経緯で、オートポリスには、特別な思いがある。熊本震災の時に、被害を受けたことに心を痛めたが復活して継続されて一安心。地理的/天候的にリスクもあり、主催者は大変と思うけれど、峠を抜けると見えてくる夢の場所が、いつまでも楽しい空間であってほしいと思う。

◆ちなみに、オートポリスの計画段階の名称は、『飛翔の故郷(さと)』だった。

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