F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

どこ行った悟りの境地

◆最近始めた水泳で、ゴルフと同じことに気がついた。
力んじゃだめってこと。

◆2週間前にくじいた足の痛みが、数日前から小康状態になった。もしや治癒力減退で、中で化膿でもしたら面倒なので、化膿止めをもらいに医者に行ってみた。念のためにレントゲンということになり、微かな骨折が見つかった。

◆当然医者は“安静にしなさい”と仰るので、水泳は安静な運動でしょうかと尋ねたら先生、目が点になっていた。あきれて答えが出なかったのだろうが、だめと言わないのでいいだろうと解釈して水泳に行った。物事は都合よく解釈すべきだ。

◆ゴルフを真剣にやって、力を抜くと自然体になってうまく行くことに気がついたのは20年前。原稿も、運転もすべてが力まないことが王道と気がついた。悟りの境地だった。

◆ゴルフの“力まない”ことが万物の真理であると気がつき、完璧に会得できたと理解した。ゴルフを始めてたったの2年で70台がでるようになった。練習もしたけどね。ロッテ葛西ゴルフがゴルフを始めた私のためにオープンして(違う?)、2年間で10万発打った。ほぼ毎日、練習した。1度に少なくても200発×300で6万。2年間で優に10万発を超えた。海外出張の時は練習できないと思うかもしれないが、ゴルフバックは必携。当時42歳、シニアプロになれると本気で思った。

◆しかし、真理を理解し、70台が出て、“分かった”と思ったその瞬間が、実は下り坂の入り口だった。葛西から八王子に引っ越して近所にロッテ葛西ゴルフのような広大な練習場がなく、練習量が減ったこともあるにしろ、スコアはがた落ち。20年経った今は100切りが夢のまた夢になった。力まない、インパクト付近でクラブが遠心力で引っ張られる感じのスイング、どうやったらできたのんだろう。

◆そして水泳を始めて、その万物の真理を実は全然理解していなかったことに気がつくわけですね。骨折を言い渡されたので、“安静な水泳”(←無理)を心がけたら、泳いでも泳いでも溺れそうにならない。万物の真理をまったく無視して一生懸命に泳いでいた。ガシガシ泳げは疲れるに決まってるじゃないか。どこいった、悟りの境地m(_~_)m。

◆今度は、分かったと思ったのがバラ色の人生の入り口であることを祈りつつ、1日置きのプール通いは続く。

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